診断治療学Ⅱ(消化器・内分泌)

科目分類 学部・学科 入学年度
疾病の成り立ちと回復の促進 看護学科 令和6年度生
科目コード 科目名 単位 開講時期 担当者
F-109 診断治療学Ⅱ(消化器・内分泌) 1単位 1年次 後期 林淳也、島村佳一
科目分類 疾病の成り立ちと回復の促進
学部・学科 看護学科
入学年度 令和6年度生
科目コード 単位 開講時期
F-109 1単位 1年次後期
担当者 林淳也、島村佳一

ディプロマ・ポリシーとの関連性やカリキュラム上の位置付け

この科目は、看護学科のディプロマポリシーのうち「2. 豊かな感性を持ち人間の生命と尊厳を守り、知識・技術・態度を統合して看護を実践できる。」「5. 看護の使命と倫理観に基づき看護専門職として自己研鑽を継続できる。」に関連している。医療の場で行われている診断・治療の知識を修得することは、対象者に即した援助を行う上で必要不可欠であり、診断治療学はその基礎的内容を学修することを目的としている。関連する科目は、基礎分野の倫理学、生物学、物理学、専門基礎分野の人体の構造と機能、疾病の成り立ちと回復の促進全科目、専門科目の臨地実習を含む全科目である。これらの科目の授業進度を確認しながら、予習復習を継続して関連事項の疑問や不明な点を調べて授業に臨むこと。

科目概要

本科目では、消化器、内分泌、代謝疾患について学修する。消化器疾患では、食道、胃・十二指腸、腸・腹膜、肝・胆道系、膵臓の主な疾患と検査及び内科・外科治療について学修する。内分泌疾患では、甲状腺及び下垂体の構造と機能、主な疾患と検査及び治療に関して学修する。代謝疾患では、生活習慣病の予防と治療について学び、代表的な疾患である糖尿病について発症機序から治療および患者の自己管理について学修する。消化管の主な働きである食物の摂取・分解・吸収・排泄について理解するとともに、食物の消化吸収に大きく関与する内分泌・代謝の構造と機能及び主な疾患と治療について学び、看護援助に活用することを目的とする。
(オムニバス式/8回)
(林淳也/4回) 食道、胃・十二指腸、腸・腹膜、肝・胆道系、膵臓の主な疾患と検査及び内科・外科治療等の講義を担当する。
(島村佳一/4回) 内分泌疾患、代謝疾患の検査および治療と、糖尿病の発症機序から治療および患者の自己管理等の講義を担当する。

学習成果

<GIO>
1. 消化器の機能を復習し、基本的な臨床診断法、臨床検査法と治療法を理解する。また、それを踏まえて疾患ごとにその病態生理、症候、診断、治療を理解して、その概要を説明できる。
2. 甲状腺及び下垂体機能を復習し、基本的な臨床診断法、臨床検査法と治療法を理解する。また、それを踏まえて疾患ごとにその病態生理、症候、診断、治療を理解して、その概要を説明できる。

<SBOs>
1. 消化器の機能と基本的な臨床診断法、臨床検査法について説明できる。
2. 消化器疾患の主な症状と症状の成り立ちを説明できる。
3. 消化器疾患の主な治療と予後について説明できる。
4. 甲状腺・下垂体の機能と基本的な臨床診断法、臨床検査法について説明できる。
5. 内分泌・代謝疾患の主な症状と症状の成り立ちを説明できる。
6. 内分泌・代謝疾患の主な治療と予後について説明できる。

授業計画

1 消化器の機能と構造、主な検査
消化器疾患の主な症状と治療、予後~(1)食道疾患 (2)胃・十二指腸疾患 (3)腸・腹膜疾患
2 消化器疾患の主な症状と治療、予後~(1)食道疾患 (2)胃・十二指腸疾患 (3)腸・腹膜疾患
3 消化器疾患の主な症状と治療、予後~(1) 肝・胆道系疾患(炎症性疾患)(2) 肝・胆道系疾患(がん)
4 消化器疾患の主な症状と治療、予後~(1) 膵臓疾患(炎症性疾患)(2) 膵臓疾患(がん)
5 甲状腺・下垂体の機能と基本的な臨床診断法、臨床検査法~内分泌疾患の主な症状と症状の成り立ち/(1)甲状腺機能亢進症 (2)甲状腺機能低下症 (3)甲状腺がん(4)下垂体前葉機能不全 (5)尿崩症
6 内分泌疾患の主な治療と予後~内分泌疾患の診断・治療に伴う看護
7 代謝疾患:生活習慣病、脂質異常症、痛風、糖尿病総論
8 糖尿病各論:治療・合併症・予後

総時間数 15時間(講義15時間)
準備学習の内容/必要な時間 1. 講義1週間前、あるいは講義直後に事前学習課題を提示する。その課題を自己学習して講義に臨む(30分以上)。講義では冒頭に事前学習課題に関して質疑を行う。
2. 復習は講義直後に講義内容や講義中に解説した問題などを中心に30分程度行うこと。さらに休日などに教科書、講義時の配布資料、練習問題などを用いて1コマの講義あたり1時間程度以上行うこと。
評価方法 定期試験(筆記、100%)により評価する
試験・課題に対するフィードバックの方法 合否発表と同時に試験の結果を解説する。
テキスト ナーシング・グラフィカEX 疾患と看護3 消化器. 三原弘他, メディカ出版
ナーシング・グラフィカEX 疾患と看護8 腎/泌尿器/内分泌・代謝. 三原弘他, メディカ出版
参考文献 授業内で紹介する
その他 【実務経験のある教員による授業】医師である講師がそれぞれの専門領域における疾患について実例にも触れながら解説し、看護援助に活用することを目的とした講義を行う。