科目分類 | 学部・学科 | 入学年度 | ||
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科学的思考の基盤 | 看護学科 | 令和6年度生 | ||
科目コード | 科目名 | 単位 | 開講時期 | 担当者 |
A-603 | 物理学 | 1単位 | 1年次 前期 | 新居正雄 |
科目分類 | 科学的思考の基盤 |
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学部・学科 | 看護学科 |
入学年度 | 令和6年度生 |
科目コード | 単位 | 開講時期 |
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A-603 | 1単位 | 1年次前期 |
担当者 | 新居正雄 |
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ディプロマ・ポリシーとの関連性やカリキュラム上の位置付け
この科目は、看護学科のディプロマ・ポリシーのうち「2.豊かな感性を持ち人間の生命と尊厳を守り、知識・技術・態度を統合して看護を実践できる。」「4. 看護の使命と倫理観に基づき看護専門職として自己研鑽を継続できる。」に関連しており、関連する科目は、専門分野の各領域の看護学技術論、臨地実習の全科目である。これらの科目の授業進度を確認しながら、予習復習を継続して関連事項の疑問や不明な点を調べて授業に臨むこと。
科目概要
護援助における基本的な動作は科学的根拠に基づき行われる。患者の体位変換や移動の援助におけるボディメカニクス、体圧の分散、吸引・ドレナージの方法など看護行為の理解・習得のためには、その背景として物理学的理解が必要である。本科目では、看護援助行為の科学的根拠となる物理学の基本的な内容(運動力学、エネルギー、圧力、てこの原理など)を講義し、医療および看護の場で役立つ基本的な物理学の知識と考え方を修得する
学習成果
<GIO>
医療現場で用いられる医用機器や医用画像処理について理解するための基礎知識を学び、専門分野を履修するために必要な物理的なものの見方や考え方を修得する。
<SBOs>
1. 物理学における基本単位、組立単位、スカラー量、ベクトル量について説明できる。
2. 力の単位を知り、物体に働く力を図に描ける。また質量と重さの違いを説明できる
3. 気体、液体、固体と温度との関係を理解し、熱の伝わり方を説明できる。
4. 音と光の性質について説明できる。
5. 波の振幅、周期、振動数、速度の意味とそれらの関係について説明できる
6. 原子の基本的な構造、磁極と磁気力について説明できる。
7. 力のモーメント、てこの原理について説明できる
8. 物体の重心の位置を計算できる。
9. 原子核の構造について説明できる。放射能について説明できる。
授業計画
1.物理学の基礎知識/(1)日常にある物理学に触れる (2)物理量の表し方と単位
2.質点系の力学:体位変化の原理/(1)物体に働く力 (2)変位・速度・加速度と運動方程式 (3)3つの保存則
3.熱力学:血圧・水の特性/(1)温度と圧力 (2)熱サイクルと熱効率
4.波動学:音と光/(1)音、超音波 (2)光(発光、吸収、屈折、反射)とカメラ (3)波の干渉、量子力学とは
5.電磁気学/(1)電気、電気回路 (2)電流と磁場、電磁誘導
6.電子回路と運動制御:医療支援ロボット/(1)様々な医療用測定機器 (2)ロボットの制御、3DプリンタとVR
7.剛体の力学、材料力学、流体力学/(1)倒れにくい条件、重心と安定性 (2)モーメント、応力集中 (3)てこの原理(4)水中での物体の挙動
8.エネルギーと放射線/(1)エネルギーの形態と変換 (2)放射線計測
総時間数 | 15時間 |
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準備学習の内容/必要な時間 | 1. 講義の前には該当する分野に関連する科目のテキストを熟読しておくこと。(30分×8回=240分) 2. 授業前に、テキストの該当箇所を熟読しておくこと。(30分×8回=240分) 3. 講義で学習した内容については、重要なところをノートに整理しておく(30分×8回=240分) |
評価方法 | 定期試験(筆記試験)100%で評価する。 |
試験・課題に対するフィードバックの方法 | 試験結果の掲示に併せ,受講生全員の平均点,成績分布を周知する。 |
テキスト | 完全版 ベッドサイドを科学する 改訂第4版. 平田雅子, 学研メディカル秀潤社 |
参考文献 | 授業内で紹介する |
その他 | 本科目は実務経験のある教員による授業科目に該当します。 |