援助的人間関係論

科目分類 学部・学科 入学年度
基礎看護学 看護学科 令和6年度生
科目コード 科目名 単位 開講時期 担当者
F-121 援助的人間関係論 2単位 1年次 前期 山川京子
科目分類 基礎看護学
学部・学科 看護学科
入学年度 令和6年度生
科目コード 単位 開講時期
F-121 2単位 1年次前期
担当者 山川京子

ディプロマ・ポリシーとの関連性やカリキュラム上の位置付け

この科目は、看護学科のディプロマポリシーのうち「1. 保健医療介護福祉組織のチーム活動に必要なコミュニケーション能力を身につけている。」「2. 豊かな感性を持ち人間の生命と尊厳を守り、知識・技術・態度を統合して看護を実践できる。」「3. 科学的根拠に基づき臨床推論し、看護の対象に合わせて創意工夫・応用できる。」「4. 看護の使命と倫理観に基づき看護専門職として自己研鑽を継続できる。」「5. 保健医療介護福祉の課題に取り組む地域の人々と連携・協働し、地元創成に貢献する能力を身につけている。」「6. 国や民族・性別の枠を超えて多様な文化や価値観を受け入れ、国際的な健康課題を理解することができる。」に関連している。関連する科目は、臨地実習を含む全科目であるこれらの科目の授業進度を確認しながら、関連事項の疑問や不明な点を調べて授業に臨むこと。

科目概要

本科目では、多様な価値観や性別、文化、世代の違いなどの立場が異なる人々の考えを理解し、人間関係を構築するために必要な基礎的理論と専門的コミュニケーション技法について学修する。人間は、他者との関係の中で成長していく存在であり、対人関係は看護の場面だけでなく、社会生活や日常生活のあらゆる場面の基盤となる。看護における援助的人間関係の基本的概念と倫理性を学び、コミュニケーション技法の学修を通して自己の傾向を理解する。また、自己理解を通して他者理解とはどういうことかを考え、他者理解に必要な受容や共感、傾聴、フィードバックについて学び、看護援助に活用する。

学習成果

<GIO>
自己理解と他者理解を通し,人間関係形成過程,コミュニケーションに関する理論とその
技法を理解し,看護実践に必要な人間関係の基礎的知識、技術を学ぶ。

<SBOs>
1. 対人関係について理解を深め、人と人の相互作用を深める実践ができる。
2. 援助的人間関係の概念を説明できる。
3. コミュニケーションの基礎知識を理解し、看護場面における効果的なコミュニケーション技法について説明できる。
4. 自己理解と他者理解の必要性について説明できる。
5. 交流分析の概要を理解し、自我状態、ストローク、ディスカウント、基本的な構えについて説明できる。
6. コーチングの特徴を理解し、説明できる。
7. アサーションの基礎知識を理解し、説明できる。
8. カウンセリングの特徴を理解し、説明できる。
9. 看護場面の再構成に関する人間関係の理論を理解し、実際にプロセスレコードを通し、自己分析することができる。
10. 対人関係のリフレクションを通して、自己分析し自分自身の変化や成長を確かめることができる。

授業計画

1- 1. 看護者に必要な相互理解の要素を学び、対人関係について理解を深める
1-2. 看護実践における人間関係の多様性
1-3. 援助的人間関係の概念
2 1. コミュニケーションの基礎知識~(1) 概念 (2)種類 (3)基本的構成要素 (4)過程
2-2. コミュニケーションの技法~(1) 言語的コミュニケーションと非言語的コミュニケーション(2) コミュニケーションに必要な5つの要素(3) コミュニケーションに影響する因子
2-3. 看護場面におけるコミュニケーション
2-4. 効果的な技能と信頼関係
3 1. 自己理解と他者理解の必要性~(1)自我状態 (2)Johariの窓 (3)自己啓発
4 1. 交流分析の基礎知識~(1)自我状態の分析 (2)構造分析 (3)ストロークの欲求とディスカウント(4)人生における基本的構え
4-2. エゴグラム~(1)エゴグラムとは (2)エゴグラムの現れ方
5-1. コーチングスキルの特徴と技法~(1) コーチングとは(2) コーチングと他のスキルの違い(3) コーチの役割と3つの基本的コーチングスキル
6 1. アサーションの基礎知識と技法~(1) アサーションとは(2) 人間関係の3つのタイプ(3) アサーティブなやり取りの基本
7 1. カウンセリングの特徴と技法~(1) カウンセリングの人間観と基本的態度(2) 看護に活かすカウンセリング技法
8~10 1. 人間関係の理論 E.ウィーデンバックの再構成~(1) 看護場面の再構成  (2) 看護場面の再構成の必要性(3) 看護場面の再構成の記録・評価
(4) 再構成の実際例まとめ
演習:看護場面の再構成
11~12 関わりのリフレクション①イメージマップを活用してよかった関りを記述する~(1) 基礎知識について(2) 自身の他者との過去の関わりを想起して、イメージマップに展開する
13~15 関わりのリフレクション②イメージマップによるリフレクションの共有~(1) イメージマップによるリフレクションのグループでの共有(2) 全体会でのプレゼンテーション・フィードバック

総時間数 30時間(講義30時間)
準備学習の内容/必要な時間 1. 学生自身の対人関係の場面でよかったエピソードを具体的に800字程度で記述して指定された授業に持参する。(60分)
2. 学生自身の対人関係で強み(気に入っている、よいと思っている)とそのエピソードを具体的に800字程度で記述して指定された授業に持参する。(60分)
3. 本科目の既習の単元の資料をもとに復習し、他者との関係で学生自身の言動や暮らし方に関連していることがらを記述しておく。(30分×15回=450分)
4. ナーシンググラフィカ基礎看護技術Ⅰ第一部コミュニケーションの関連ページを読み疑問や不明な点を調べ、不明なことは質問する準備をしておく。(120分)
5. イメージマップを用いた関わりのリフレクションを復習する(210分)。
評価方法 筆記試験60%,演習・課題レポート40%により評価する。
課題レポートの課題は授業でその都度提示する。
試験・課題に対するフィードバックの方法 試験の合否発表に併せ、科目全体としての到達状況の評価や平均点等について周知する。
レポートに記載された疑問点は提出毎に次回の授業で解説する。
テキスト ナーシンググラフィカ 基礎看護技術Ⅰ. 松尾ミヨ子他, メディカ出版
授業資料は、毎回配布する。
参考文献 適宜紹介する