科目分類 | 学部・学科 | 入学年度 | ||
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基礎看護学 | 看護学科 | 令和6年度生 | ||
科目コード | 科目名 | 単位 | 開講時期 | 担当者 |
F-124 | 基礎看護学技術論Ⅱ(診断治療に伴う技術) | 2単位 | 1年次 後期 | 大野夏代、山川京子、内海優子 |
科目分類 | 基礎看護学 |
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学部・学科 | 看護学科 |
入学年度 | 令和6年度生 |
科目コード | 単位 | 開講時期 |
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F-124 | 2単位 | 1年次後期 |
担当者 | 大野夏代、山川京子、内海優子 |
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ディプロマ・ポリシーとの関連性やカリキュラム上の位置付け
この科目は、看護学科のディプロマポリシーのうち「1. 保健医療介護福祉組織のチーム活動に必要なコミュニケーション能力を身につけている。」「2. 豊かな感性を持ち人間の生命と尊厳を守り、知識・技術・態度を統合して看護を実践できる。」「3. 科学的根拠に基づき臨床推論し、看護の対象に合わせて創意工夫・応用できる。」「4. 看護の使命と倫理観に基づき看護専門職として自己研鑽を継続できる。」「5. 保健医療介護福祉の課題に取り組む地域の人々と連携・協働し、地元創成に貢献する能力を身につけている。」に関連しており、臨地実習を含む全科目の基礎となる科目である。特に関連する科目は、基礎分野の物理学、倫理学、専門基礎分野の形態機能学Ⅰ・Ⅱ、生化学、微生物・ウィルス・免疫学、病態生理学、専門科目の看護学概論である。すべての関連科目の授業進度を確認しながら予習・復習を計画的に行い、関連事項の疑問や不明な点を調べて授業に臨むこと。
科目概要
本科目では看護の対象が、安全かつ適正に検査や診察を受けるための診断治療に伴う技術について学習する。生命行動を支える技術として、呼吸・循環を整える技術、治療処置に伴う技術、与薬の技術、検査に伴う技術、創傷管理技術、救命救急処置の技術、食事や排泄を促すための技術について、講義やシチュエーション・ベースド・ラーニングを用いた演習を通して学習する。健康課題を持つ対象の主要な症状と看護援助に必要な倫理性について理解し、症状の緩和および解消に向けた援助技術について学ぶことで、生命活動を支える看護技術の基本的知識と科学的根拠について理解を深める。
学習成果
<GIO>
健康課題を持つ対象の主要な症状を理解し、治療・処置に伴う援助技術および診断・治療過程に行われる基本的な援助技術を修得する。
<SBOs>
1. 治療・処置の意義および治療・処置における看護者の役割を述べることができる。
2. 無菌操作および滅菌物の取り扱いに関する基本的な知識と技術を修得する。
3. 創傷の治癒過程を理解し、創傷処置の基本的な知識と技術について述べることができる。
4. 検査の意義を理解し、検査の目的、方法について述べることができる。
5. 与薬・輸血について、目的と用途、方法について述べることができる。
6. 注射に関する基本的な知識と技術を修得する。
7. ME機器の取り扱いとモニタリングに関する基本的な知識と技術について述べることができる。
8. 呼吸・循環を整えるための基本的な知識と技術を修得する。
9. 栄養摂取を促すための基本的な知識と技術を修得する。
10. 排泄を促すための基本的な知識と技術を修得する。
授業計画
1・2 1. 治療・処置に伴う看護技術~ 1)健康逸脱と回復 2)治療・処置時の対象の理解 3)治療・処置時の看護者の役割
2. 感染予防の技術~ 1)無菌操作 2)滅菌物の取り扱い 3)洗浄・消毒・滅菌
3・4 3. 皮膚・創傷を管理する技術~ 1)創傷の分類と治癒過程 2)創傷処置
演習1:滅菌手袋の装着および滅菌物の取り扱い
5・6 4. 検査に伴う看護技術~ 1)検査の意義 2)検査の種類と特徴 3)検体の取り扱いと基本原則 4)身体計測
5. 与薬の援助~ 1)与薬の基礎知識 2)薬剤の管理 3)与薬法とその援助 4)与薬における安全管理
7・8 6. 注射の援助~1) 注射の種類と方法2) 注射器および注射針の種類と構造3) バイアルおよびアンプルの使用方法4) 注射手技での注意点
演習2:注射器・針および薬剤の取り扱い
9・10 演習3:筋肉内注射
11 7. 血液検査~1)静脈血採血 2)動脈血採血(血液培養検査)
8. 穿刺法~1)腰椎穿刺 2)骨髄穿刺
12・13 演習4:静脈血採血(シリンジおよび真空採血管を用いた方法)
14 9. 静脈内注射法~1)静脈内注射法の種類 2)点滴静脈注射、ワンショット 3)輸液ポンプ/シリンジポンプ
10. 輸血~ 1)輸血の基礎知識 2)輸血の実際
11. ME機器の取り扱いとモニタリング
15・16 演習5:静脈内注射法(点滴静脈注射、ワンショット)
17・18 13. 呼吸・循環を整える技術~ 1)酸素吸入方法 2)口鼻腔・気管吸引 3)罨法
演習6:マスクおよびカニューラを使用した酸素吸入方法
19・20 演習7:口鼻腔・気管吸引
21・22 14. 栄養摂取を促す技術~ 1)経腸栄養(経鼻経管栄養、胃瘻、腸瘻) 2)経静脈栄養
演習8:経鼻経管栄養
23・24 15. 排泄ケア~ 1)導尿・膀胱留置カテーテル 2)グリセリン浣腸 3)摘便
25・26 演習9:導尿・膀胱留置カテーテル
27~30 総合演習~模擬患者の事例を用いたシミュレーション・ベースド・ラーニング
総時間数 | 60時間 |
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準備学習の内容/必要な時間 | 1. 各授業の前に、学ぶ技術に関連する内容についてテキストや参考書を熟読すること。 (30分以上) 2. 授業前の事前課題、演習後の事後課題に取り組み、指定日時・場所に提出すること。 (30分以上) 3. 既習した看護技術に関して、自己の課題を明確にして技術演習に取り組むこと。 (30分以上) |
評価方法 | 筆記試験70%、演習および課題提出30%にて評価する。 |
試験・課題に対するフィードバックの方法 | 試験の合否発表に併せ、科目全体としての到達状況の評価や平均点等について周知する。 レポートに記載された疑問点は提出毎に次回の授業で解説する。 |
テキスト | ナーシング・グラフィカ 基礎看護学3 基礎看護技術Ⅱ. 松尾ミヨ子他, メディカ出版 その他、講義中に適宜提示する |
参考文献 | 授業内で紹介する |
その他 | 本科目は実務経験のある教員による授業科目に該当します。 |