診断治療学Ⅵ(血液・自己免疫・精神・老年医学)

科目分類 学部・学科 入学年度
疾病の成り立ちと回復の促進 看護学科 令和5年度生
科目コード 科目名 単位 開講時期 担当者
F-113 診断治療学Ⅵ(血液・自己免疫・精神・老年医学) 1単位 2年次 前期 越智仁司、島村佳一、東端 憲仁、池田千鶴
科目分類 疾病の成り立ちと回復の促進
学部・学科 看護学科
入学年度 令和5年度生
科目コード 単位 開講時期
F-113 1単位 2年次前期
担当者 越智仁司、島村佳一、東端 憲仁、池田千鶴

ディプロマ・ポリシーとの関連性やカリキュラム上の位置付け

この科目は、看護学科のディプロマポリシーのうち、
2. 豊かな感性を持ち人間の生命と尊厳を守り、知識・技術・態度を統合して看護を実践できる。
4. 看護の使命と倫理観に基づき看護専門職として自己研鑽を継続できる。
に関連している。医療の場で行われている診断・治療の知識を修得することは、対象者に即した援助を行う上で必要不可欠であり、診断治療学はその基礎的内容を学修することを目的としている。関連する科目は、基礎分野の倫理学、生物学、物理学、専門基礎分野の人体の構造と機能、疾病の成り立ちと回復の促進全科目、専門科目の臨地実習を含む全科目である。これらの科目の授業進度を確認しながら、予習復習を継続して関連事項の疑問や不明な点を調べて授業に臨むこと。

科目概要

本科目では、血液疾患、自己免疫疾患、アレルギー疾患、精神疾患、老年医学について学修する。血液疾患では、血液の生理と造血機能、貧血・白血病・血友病などの症状及び検査と治療について学修する。自己免疫疾患、アレルギー疾患では、発症機序と病態生理、主な疾患の症状及び検査と治療について学修する。精神疾患では、心の機能と人格形成、精神医療の歴史、主な疾患の症状及び発症機序、治療と患者・家族の支援について学び、精神医療と福祉及び関係機関とのチーム医療について学修する。老年医学では、高齢者の生理的特徴と老年症候群、認知症に関する病態生理及び症状と治療、患者・家族への支援について学修する。血液や免疫の機能、アレルギーの仕組み及び疾患、人間の心の仕組みやメンタルヘルス、老いに伴う身体的・精神的機能の変化について学修し、看護援助に活用することを目的とする。

学習成果

<GIO>
1. 血液の生理と造血機能を復習し、主な血液疾患の診断・検査および治療の概要を説明できる。
2. 自己免疫およびアレルギーの発症機序と病態生理を理解し、主な疾患の診断・検査および治療の概要を説明できる。
3. 心の機能と働きについて理解し、精神疾患の発症機序と検査、治療、看護およびチーム医療の概要を説明できる。
4. 老年医学における高齢者の生理的特徴と老年症候群、老年期に特徴的な疾患および症状と治療の概要を説明できる。

<SBOs>
1. 血液の生理と造血機能について説明できる。
2. 血液疾患の主な症状と症状の成り立ちについて説明できる。
3. 血液疾患の主な治療と予後について説明できる。
4. 自己免疫とアレルギーの発症機序について説明できる。
5. 主な自己免疫疾患およびアレルギー疾患の診断、治療について説明できる。
6. 心の機能と働きについて説明できる。
7. 精神疾患の発症機序と主な症状、検査、治療について説明できる。
8. 精神疾患の治療に必要なチーム医療について説明できる。
9. 高齢者の生理的特徴と老年症候群について説明できる。
10. 高齢者に多い疾患および治療について説明できる。

授業計画

1 血液疾患1
  (1) 血液の成分と機能
  (2) 血小板の分化と生理機能
  (3) 凝固線溶系の生化学と異常
  (4) 主な血液疾患の診断と治療:鉄欠乏性貧血、再生不良性貧血等
2 血液疾患2
  (1) 主な血液疾患の診断と治療:白血病、悪性リンパ腫、骨髄異形成症候群、血友病等
  (2) 主な血液疾患の診断と治療:血小板減少症、血友病、DIC等
3 自己免疫疾患、アレルギー疾患
  (1) 自己免疫とアレルギーの発症機序
  (2) リウマチ・膠原病
  (3) 主なアレルギー疾患の診断と治療
4 精神疾患1
  (1) 心のはたらきと機能
  (2) 精神症状の基礎と精神医療におけるチーム医療の役割
5 精神疾患2
  主な精神疾患の診断および治療、看護:統合失調症、気分障害、依存症、不安症等
6 精神疾患3
  ライフサイクルと心の健康
7  老年医学
  (1) 老年医学概論
  (2) 加齢に伴う身体機能の変化:高齢者に多い運動器疾患、フレイル、サルコペニア
  (3) 加齢に伴う精神機能の変化:認知症
8 老年医学
  (1) 老年医学概論
  (2) 加齢に伴う身体機能の変化:高齢者に多い運動器疾患、フレイル、サルコペニア
  (3) 加齢に伴う精神機能の変化:認知症

総時間数 15時間(講義15時間)
準備学習の内容/必要な時間 1. 講義1週間前、あるいは講義直後に事前学習課題を提示する。その課題を自己学習して講義に臨む(30分以上)。講義では冒頭に事前学習課題に関して質疑を行う。
2. 復習は講義直後に講義内容や講義中に解説した問題などを中心に30分以上行うこと。さらに休日などに教科書、講義時の配布資料、練習問題などを用いて1コマの講義あたり1時間以上行うこと。
評価方法 定期試験(筆記、100%)により評価する。
試験・課題に対するフィードバックの方法 合否発表と同時に試験の結果を解説する。
テキスト 授業資料は、毎回配布する。
ナーシング・グラフィカEX 疾患と看護4 血液/アレルギー・膠原病/感染症. 薊隆文他, メディカ出版
ナーシング・グラフィカ 精神看護学2 精神障害と看護の実践. 出口禎子他, メディカ出版
系統看護学講座 専門分野Ⅱ 老年看護 病態・疾患論. 鳥羽研二, 医学書院