診断治療学Ⅲ(外科系疾患)

科目分類 学部・学科 入学年度
疾病の成り立ちと回復の促進 看護学科 令和5年度生
科目コード 科目名 単位 開講時期 担当者
F-110 診断治療学Ⅲ(外科系疾患) 1単位 2年次 前期 有山悌三、宮本顕彦、大矢卓、久滝俊博、栁沼裕二
科目分類 疾病の成り立ちと回復の促進
学部・学科 看護学科
入学年度 令和5年度生
科目コード 単位 開講時期
F-110 1単位 2年次前期
担当者 有山悌三、宮本顕彦、大矢卓、久滝俊博、栁沼裕二

ディプロマ・ポリシーとの関連性やカリキュラム上の位置付け

この科目は、看護学科のディプロマポリシーのうち、
2. 豊かな感性を持ち人間の生命と尊厳を守り、知識・技術・態度を統合して看護を実践できる。
4. 看護の使命と倫理観に基づき看護専門職として自己研鑽を継続できる。
に関連している。医療の場で行われている診断・治療の知識を修得することは、対象者に即した援助を行う上で必要不可欠であり、診断治療学はその基礎的内容を学修することを目的としている。関連する科目は、基礎分野の倫理学、生物学、物理学、専門基礎分野の人体の構造と機能、疾病の成り立ちと回復の促進全科目、専門科目の臨地実習を含む全科目である。これらの科目の授業進度を確認しながら、予習復習を継続して関連事項の疑問や不明な点を調べて授業に臨むこと。

科目概要

本科目では、外科総論、放射線医学、運動器、泌尿器、女性生殖器疾患について学修する。外科総論では、外傷による侵襲に伴う生体反応と創傷治癒の過程及び創傷管理、救急医学、周術期管理について学修する。放射線医学では、治療や診断に用いられる医用放射線の基礎知識、主な放射線治療について学修する。運動器疾患では、骨・筋肉の構造と機能、外因性(骨折・脱臼・脊髄損傷など)・内因性(炎症性疾患や腫瘍など)の主な疾患の症状及び検査と治療について学修する。泌尿器疾患では、尿路系と男性生殖器の構造と機能、主な泌尿器疾患の症状及び検査と治療について学修する。女性生殖器疾患では、女性生殖器の構造と機能、機能的疾患や性分化疾患、女性生殖器腫瘍の症状及び検査と治療について学修する。外科医療や放射線医療の基礎的知識と成人期における種々の機能障害と疾患及び治療について学び、看護援助に活用することを目的とする。

学習成果

<GIO>
1. 外傷による侵襲に伴う生体反応と創傷治癒の過程及び創傷管理、救急医学、周術期管理について理解する。
2. 治療や診断に用いられる医用放射線の基礎知識や主な放射線治療について理解する。
3. 運動器・泌尿器・女性生殖器の機能を復習し、基本的な臨床診断法、臨床検査法と治療法を理解する。また、それを踏まえて疾患ごとにその病態生理、症候、診断、治療を理解して、その概要を説明できる。

<SBOs>
1. 外科医療の基礎的知識を理解し、侵襲に伴う生体反応および創傷治癒のメカニズムを説明できる。
2. 外科的治療に必要な無菌操作や基本手技について説明できる。
3. 外科的治療に必要な輸液管理、出血・止血のメカニズムと輸血について説明できる。
4. 救急医学の基礎的知識および周術期管理について理解を深める。
5. 放射線医療の基礎的知識を理解し、主な放射線治療について説明できる。
6. 運動器の機能と主な症状、症状の成り立ちについて説明できる。
7. 運動器疾患の主な治療と予後について説明できる。
8. 泌尿器の機能と主な症状、症状の成り立ちについて説明できる。
9. 泌尿器疾患の主な治療と予後について説明できる。
10. 女性生殖器の機能と主な症状、症状の成り立ちについて説明できる。
11. 女性生殖器疾患の主な治療と予後について説明できる。

授業計画

1 外科医療の基礎1
   (1)侵襲と生体反応 (2)創傷治癒 (3)炎症・外傷・ショック
2 外科医療の基礎2
   (1)無菌法 (2)外科的基本手技 (3)体液と栄養管理 (4)出血・止血・輸血
3 外科医療の基礎3
   (1)救急医学 (2)麻酔と周術期管理
4 放射線医学
   (1)医療用放射線の基礎 (2)画像検査 (3)放射線治療
5 運動器疾患
   (1) 骨・筋肉の構造と機能
   (2) 主な運動器疾患と検査及び治療、予後
6 運動器疾患
   (1) 骨・筋肉の構造と機能
   (2) 主な運動器疾患と検査及び治療、予後
7 泌尿器疾患
   (1) 泌尿器の構造と機能
   (2) 主な泌尿器疾患と検査及び治療、予後
8 女性生殖器疾患
   (1) 女性生殖器の構造と機能
   (2) 主な女性生殖器疾患と検査及び治療、予後

総時間数 15時間(講義15時間)
準備学習の内容/必要な時間 1. 講義1週間前、あるいは講義直後に事前学習課題を提示する。その課題を自己学習して講義に臨む(30分以上)。講義では冒頭に事前学習課題に関して質疑を行う。
2. 復習は講義直後に講義内容や講義中に解説した問題などを中心に30分以上行うこと。さらに休日などに教科書、講義時の配布資料、練習問題などを用いて1コマの講義あたり30分以上行うこと。
評価方法 定期試験(筆記、100%)により評価する。
試験・課題に対するフィードバックの方法 合否発表と同時に試験の結果を解説する。
テキスト 授業資料は、毎回配布する。
ナーシング・グラフィカEX 疾患と看護7 運動器. 萩野浩他, メディカ出版
ナーシング・グラフィカEX 疾患と看護8 腎/泌尿器/内分泌・代謝. 三原弘他, メディカ出版
ナーシング・グラフィカEX 疾患と看護9 女性生殖器. 苛原稔他, メディカ出版
ナーシング・グラフィカ 健康の回復と看護7 疾病と治療. 林正健二他, メディカ出版