老年看護学技術論Ⅰ

科目分類 学部・学科 入学年度
老年看護学 看護学科 令和5年度生
科目コード 科目名 単位 開講時期 担当者
F-132 老年看護学技術論Ⅰ 1単位 2年次 前期 五十嵐友子、大椋友美
科目分類 老年看護学
学部・学科 看護学科
入学年度 令和5年度生
科目コード 単位 開講時期
F-132 1単位 2年次前期
担当者 五十嵐友子、大椋友美

ディプロマ・ポリシーとの関連性やカリキュラム上の位置付け

この科目は、看護学科のディプロマポリシーのうち、
1. 保健医療介護福祉組織のチーム活動に必要なコミュニケーション能力を身につけている。
2. 豊かな感性を持ち人間の生命と尊厳を守り、知識・技術・態度を統合して看護を実践できる。
3. 科学的根拠に基づき臨床推論し、看護の対象に合わせて創意工夫・応用ができる。
4. 看護の使命と倫理観に基づき看護専門職として自己研鑽を継続できる。
5. 保健医療介護福祉の課題に取り組む地域の人々と連携・協働し、地元創成に貢献する能力を身につけている。
に関連している。老年看護学実習の基礎となる科目である。関連する科目は、基礎科目では科学的思考の基盤の全科目、人間と生活・社会の理解全科目、専門基礎科目では人体の構造と機能の全科目、疾病の成り立ちと回復の促進の全科目、健康支援と社会保障制度の全科目、専門科目では基礎看護学の全科目、老年看護学概論である。これらの科目の授業進度を確認しながら、予習復習を継続して関連事項の疑問や不明な点を調べて授業に臨むこと。

科目概要

本科目では、健康障害のある老年期の対象の特徴を理解し、加齢に伴う身体的・心理的・社会的変化を踏まえたヘルスアセスメントを含む具体的な看護援助の方法について学修する。老年期の対象の生活機能障害が、対象とその家族に及ぼす影響について理解を深め、その特徴を踏まえたアセスメント方法とセルフケア支援について学修する。シュミレーション・ベースド・ラーニングによる演習を通して、対象とのコミュニケーション技術と生活機能を整える意味を考える力および看護援助に必要な倫理性を養う。また、検査や治療を必要とする対象とその家族の支援についても学修する。

学習成果

<GIO>
老年期の加齢的変化や特有の疾患、症状について、その背景や原因、病態、治療等を理解し、老年期の対象が、その人らしく自立的な生活を営むための支援に必要なアセスメントおよび援助技術を学ぶ。

<SBOs>
1. 老年期に生じやすい健康障害の特徴と、健康障害を有する対象の家族の状況について説明できる。
2. 老年期の加齢に伴う身体的変化を理解し、必要なアセスメントの留意点を説明できる。
3. 加齢や疾患によって生じやすい日常生活上の障害について、その成り立ちと看護を説明できる。
4. 老年期の対象を包括的に捉える視点を理解したうえで、コミュニケーションをとることができる。
5. 検査・薬物療法を必要とする老年期の対象の看護を説明できる。
6. 手術を必要とする老年期の対象の看護を説明できる。
7. リハビリテーション・入院治療・退院支援を必要とする老年期の対象の看護を説明できる。
8. 老年期の特徴を踏まえて、対象を支える家族の理解および必要な看護について説明できる。

授業計画

1 老年期のヘルスアセスメント1 (1)老年症候群の理解 (2) フィジカルアセスメント
2 老年期のヘルスアセスメント2 演習:老年期の体験学習 体験スーツを着用し、老年期の身体について体感する。
3 老年期の生活機能を支える看護1 活動、廃用症候群、生活リズム
4 老年期の生活行動を支える看護2 食事、排泄、清潔
5 老年の生活機能を支える看護3 皮膚の機能、スキントラブル、褥瘡
6 老年期の生活機能を支える看護4 皮膚の機能、スキントラブル、褥瘡
7 老年期の生活機能を支える看護5 コミュニケーション、セクシュアリティ、社会参加
8 老年期の生活機能を支える看護6 認知機能低下のある老年期の対象の看護
9 老年期のつよみを引き出すコミュニケーション技術1 シミュレーション・ベースド・ラーニングによる演習
10 老年期のつよみを引き出すコミュニケーション技術2 シミュレーション・ベースド・ラーニングによる演習
11 演習まとめ
12 治療を必要とする老年期の看護1 検査・薬物療法、
13 治療を必要とする老年期の看護2 手術
14 治療を必要とする老年期の看護3 リハビリテーション、入院・退院支援
15 治療を必要とする老年期の看護4 家族看護

総時間数 30時間(演習30時間)
準備学習の内容/必要な時間 1. 授業前に、テキストの該当箇所を熟読しておくこと。(30分以上)
2. 講義や演習で学習した内容について、重要なところをノートに整理しておくこと。(30分以上)
評価方法 筆記試験70%、演習および課題提出30%で評価する。
試験・課題に対するフィードバックの方法 試験の合否発表に併せ、科目全体としての到達状況の評価や平均点等について周知する。
テキスト 系統看護学講座 専門分野Ⅱ 老年看護学. 北川公子他, 医学書院
系統看護学講座 専門分野Ⅱ 老年看護 病態・疾患論. 鳥羽研二他, 医学書院
その他、講義中に適宜提示する