災害看護学

科目分類 学部・学科 入学年度
看護の統合と実践 看護学科 令和5年度生
科目コード 科目名 単位 開講時期 担当者
F-145 災害看護学 1単位 2年次 後期 竹内美妃
科目分類 看護の統合と実践
学部・学科 看護学科
入学年度 令和5年度生
科目コード 単位 開講時期
F-145 1単位 2年次後期
担当者 竹内美妃

ディプロマ・ポリシーとの関連性やカリキュラム上の位置付け

この科目は、看護学科のディプロマポリシーのうち、
1. 保健医療介護福祉組織のチーム活動に必要なコミュニケーション能力を身につけている。
2. 豊かな感性を持ち人間の生命と尊厳を守り、知識・技術・態度を統合して看護を実践できる。
3. 科学的根拠に基づき臨床推論し、看護の対象に合わせて創意工夫・応用できる。
4. 看護の使命と倫理観に基づき看護専門職として自己研鑽を継続できる。
5. 保健医療介護福祉の課題に取り組む地域の人々と連携・協働し、地元創成に貢献する能力を身につけている。
6. 国や民族・性別の枠を超えて多様な文化や価値観を受け入れ、国際的な健康課題を理解することができる
に関連している。関連する科目は、基礎分野では倫理学、現代社会ととかち、専門基礎分野では公衆衛生学、専門分野では地域・在宅看護学概論、地域・在宅看護技術論Ⅰ、地元創成看護概論、地元創成看護論演習である。これらの科目の授業進度を確認しながら、予習復習を継続して関連事項の疑問や不明な点を調べて授業に臨むこと。

科目概要

本科目では、国内外で多発する様々な災害が人々に及ぼす身体的・心理的・社会的影響と災害看護の基礎知識および看護職が果たす役割について学修する。地球規模で多発する自然災害やグローバル社会におけるテロや紛争、化学物質や放射性物質による事故などの人為災害に伴う健康被害に対応する知識と緊急救援活動について学修する。また、災害医療における多職種連携と協働、各組織間との情報共有や調整作業について理解し、看護職が果たす役割および倫理性について考える力を養う。

学習成果

<GIO>
災害が人々の健康や暮らしに影響を及ぼすことを理解し、災害サイクルや被災者の健康や生活ニーズに応じた看護の役割について学修する。

<SBOs>
1. 災害看護の歴史的発展について説明できる。
2. 災害および災害看護に必要な基礎的知識について説明できる。
3. 災害発生時の社会の対応や仕組みについて説明できる。
4. 災害が人々の健康に及ぼす影響について説明できる。
5. 災害サイクルに応じた看護支援活動(活動現場別、被災者特性別)について説明できる。
6. トリアージの基本的知識と方法について説明できる。

授業計画

1 災害看護とは
 (1)災害看護の歩み
 (2)日本および世界における災害発生と救護活動
 (3)災害の定義
2 災害医療の基礎知識
 (1)災害の種類と健康障害 (2)災害医療の特徴 (3)災害と情報
 (4)災害対応に関わる職種間・組織間連携 (5)災害看護と法律
3 災害看護の基礎知識
 (1)災害看護の定義と役割
 (2)災害看護の対象(被災者・災害時要援護者)
 (3)災害看護の特徴と看護活動
4 災害サイクルに応じた活動現場別の災害看護
 (1)急性期・亜急性期(被災病院・救護所・避難所)
 (2)慢性期・復興期(仮設住宅)
 (3)静穏期(病院・地域・教育機関)
5 被災者特性に応じた災害看護活動の実践
 (1)子供 (2)妊産婦 (3)高齢者 (4)精神障害者 
 (5)慢性疾患患者 (6)在日外国人

6 災害とこころのケア
 (1)こころのケアとは
 (2)こころのケアの対象(被災者・遺族・被災救援者・救援者)
7  災害時に必要な看護技術
 (1)トリアージとは (2)トリアージカテゴリー (3)トリアージタッグ 
 (4)トリアージの実施場所 (5)トリアージの実施者 (6)トリアージの方法
8 災害時に必要な看護技術
 (1)トリアージとは (2)トリアージカテゴリー (3)トリアージタッグ 
 (4)トリアージの実施場所 (5)トリアージの実施者 (6)トリアージの方法

総時間数 15時間(講義15時間)
準備学習の内容/必要な時間 1. 授業前に、テキストの該当箇所を必ず読んでおくこと(30分×8回=240分)。
2. 講義時に学習した内容を振り返り、テキストや参考文献などを用いて学びの整理し、理解を深めること(60分×8回=480分)。
3. 世の中で起こっている様々な災害に興味・関心を持ち、新聞・ニュースなどを見聞する。
評価方法 筆記試験100%で評価する。
試験・課題に対するフィードバックの方法 合否発表の提示に併せ、科目全体としての到達状況の評価や平均点を周知する。
テキスト 系統看護学講座 統合分野 看護の統合と実践3 災害看護学・国際看護学. 竹下喜久子他, 医学書院
その他、講義中に適宜提示する。