母性看護学技術論Ⅱ

科目分類 学部・学科 入学年度
母性看護学 看護学科 令和5年度生
科目コード 科目名 単位 開講時期 担当者
F-140 母性看護学技術論Ⅱ 1単位 2年次 後期 石﨑智子、八木絵里子、坪井真美、山口小百合
科目分類 母性看護学
学部・学科 看護学科
入学年度 令和5年度生
科目コード 単位 開講時期
F-140 1単位 2年次後期
担当者 石﨑智子、八木絵里子、坪井真美、山口小百合

ディプロマ・ポリシーとの関連性やカリキュラム上の位置付け

この科目は、看護学科のディプロマポリシーのうち、
1. 保健医療介護福祉組織のチーム活動に必要なコミュニケーション能力を身につけている。
2. 豊かな感性を持ち人間の生命と尊厳を守り、知識・技術・態度を統合して看護を実践できる。
3. 科学的根拠に基づき臨床推論し、看護の対象に合わせて創意工夫・応用できる。
4. 看護の使命と倫理観に基づき看護専門職として自己研鑽を継続できる。
5. 保健医療介護福祉の課題に取り組む地域の人々と連携・協働し、地元創成に貢献する能力を身につけている。
6. 国や民族・性別の枠を超えて多様な文化や価値観を受け入れ、国際的な健康課題を理解することができる。
に関連してる。母性看護学実習Ⅱの知識技術態度を統合して実習に備えるシミュレーション学習に当たる。
関連する科目は、基礎分野では科学的思考の基盤の全科目、人間と生活・社会の理解全科目である。専門基礎分野では、人体の構造と機能の全科目、臨床薬理学、臨床栄養学、診断治療学Ⅲ、診断治療学Ⅴ、公衆衛生学である。専門分野では、看護学概論、小児看護学概論、母性看護学概論、母性看護学技術論Ⅰである。これらの科目の授業進度を確認しながら、予習復習を継続して関連事項の疑問や不明な点を調べて授業に臨むこと。

科目概要

本科目では、学童期や青年前期にある人々を対象としたセクシュアリティ教育に関する歴史的変遷および現状と課題について理解し、プリロダクティブヘルス/ライツの概念に基づいた性と生殖の健康および家族計画について講義と演習を通して学修する。学校教育における学習指導要領を踏まえたセクシュアリティ教育に関する考え方と教育の実際について学修し、対象が性と生殖に関する知識や価値観および性に対する肯定的な態度と倫理性を養うために必要な学習方法について、演習を通して理解を深める。

学習成果

<GIO>
1. 学童期・青年前期の人々の性と生殖に関する健康と課題を理解し、包括的セクシュアリティ教育(Comprehensive sexuality education :CSE)の基本を理解する。
2. 小学校高学年を対象にCSEプログラムを実践するプロセスをデザインして計画し、ロールプレイシナリオを作成する。
3. 中学生を対象にCSEプログラムを実践するプロセスをデザインして計画し、ロールプレイシナリオを作成する。
4. シナリオに沿ってロールプレイを実施し、グループディスカッションを通して学生同士相互に評価する。
5. CSE実施のサポート体制支援の必要性を理解する

<SBOs>
1. 都道府県自治体の初等・中等教育における性に関する学習指導要領を理解する。
2. 該当する学校の初等・中等教育における性に関する指導方針と科目概要を理解する。
3. 該当する学校の初等・中等教育における性に関する学校教育活動、体育科、保健体育科などの関連教科の指導概要を理解する。
4. 学童期(思春期前期)の発達段階を踏まえた学校と家庭との連携体制を確認できる。
5. 学童期(思春期前期)の人々の性に関する関心や学習ニーズと教育ニーズを知り、CSEプログラムのデザインに活かすことができる。
6. 中学生(青年前期)の人々の性に関する関心や学習ニーズと教育ニーズを知り、CSEプログラムのデザインに活かすことができる。
7. 学童期(思春期前期)の人々の特徴を踏まえてCSEプログラムデザインに必要な目的・願い・教材の工夫を記述できる。
8. 学童期(思春期前期)と、中学生(青年前期)の人々を対象にCSEプログラムをデザインし、指導目標に沿ってCSEプログラム案を計画する。
9. ロールプレイシナリオを作成する。
1)妊娠・出産のしくみ 2)健康と幸福のためのスキル 3)性と生殖に関する健康
4)人間の身体と発達 5)暴力と安全 6)価値観・人権・文化
10. シナリオに基づく模擬場面のロールプレイを通して、実践、評価し改善点を明らかにできる。
1)妊娠・出産のしくみ 2)健康と幸福のためのスキル 3)性と生殖に関する健康
4)人間の身体と発達 5)暴力と安全 6)価値観・人権・文化
11. 保健医療福祉チームの一員としてリプロダクテイブヘルスケアの実践者に求められる課題を整理する。

授業計画

1 1.都道府県自治体の初等・中等教育における性に関する学習指導要領を理解する。
  2.該当する地域の初等・中等教育における性に関する指導方針と科目概要を理解する。
3.該当する地域の初等・中等教育における性に関する学校教育活動、体育科、保健体育科などの関連教科の指導概要を理解する。
2 1.学童期(思春期前期)の発達段階を踏まえた学校と家庭との連携体制を確認できる。
2.学童期(思春期前期)の人々の性に関する関心や学習ニーズと教育ニーズを知り、CSEプログラムのデザインに活かすことができる。
3.中学生(青年前期)の人々の性に関する関心や学習ニーズと教育ニーズを知り、CSEプログラムのデザインに活かすことができる。
3 1.学童期(思春期前期)の人々の特徴を踏まえてCSEプログラムデザインに必要な目的・願い・教材の工夫を記述できる。
2.学童期(思春期前期)と、中学生(青年前期)の人々を対象にCSEプログラムをデザインし、指導目標に沿ってCSEプログラム案を計画する。
4 1.ロールプレイシナリオを作成する。(1グループ5人×8グループで実施)
1)妊娠・出産のしくみ 2)健康と幸福のためのスキル 3)性と生殖に関する健康、4)人間の身体と発達 5)暴力と安全 6)価値観・人権・文化
5 1.ロールプレイシナリオを作成する。(1グループ5人×8グループで実施)
1)妊娠・出産のしくみ 2)健康と幸福のためのスキル 3)性と生殖に関する健康、4)人間の身体と発達 5)暴力と安全 6)価値観・人権・文化
6 1.ロールプレイシナリオを作成する。(1グループ5人×8グループで実施)
1)妊娠・出産のしくみ 2)健康と幸福のためのスキル 3)性と生殖に関する健康、4)人間の身体と発達 5)暴力と安全 6)価値観・人権・文化
7 1.ロールプレイシナリオを作成する。(1グループ5人×8グループで実施)
1)妊娠・出産のしくみ 2)健康と幸福のためのスキル 3)性と生殖に関する健康、4)人間の身体と発達 5)暴力と安全 6)価値観・人権・文化
8 1.ロールプレイシナリオを作成する。(1グループ5人×8グループで実施)
1)妊娠・出産のしくみ 2)健康と幸福のためのスキル 3)性と生殖に関する健康、4)人間の身体と発達 5)暴力と安全 6)価値観・人権・文化
9 1.シナリオに基づく模擬場面のロールプレイを通して、実践、評価し改善点を明らかにできる。
1)妊娠・出産のしくみ、2)健康と幸福のためのスキル 3)性と生殖に関する健康 4)人間の身体と発達 5)暴力と安全 6)価値観・人権・文化
2.ロールプレイ後、意見交換、リフレクション
10 1.シナリオに基づく模擬場面のロールプレイを通して、実践、評価し改善点を明らかにできる。
1)妊娠・出産のしくみ、2)健康と幸福のためのスキル 3)性と生殖に関する健康 4)人間の身体と発達 5)暴力と安全 6)価値観・人権・文化
2.ロールプレイ後、意見交換、リフレクション
11 1.シナリオに基づく模擬場面のロールプレイを通して、実践、評価し改善点を明らかにできる。
1)妊娠・出産のしくみ、2)健康と幸福のためのスキル 3)性と生殖に関する健康 4)人間の身体と発達 5)暴力と安全 6)価値観・人権・文化
2.ロールプレイ後、意見交換、リフレクション
12 1.シナリオに基づく模擬場面のロールプレイを通して、実践、評価し改善点を明らかにできる。
1)妊娠・出産のしくみ、2)健康と幸福のためのスキル 3)性と生殖に関する健康 4)人間の身体と発達 5)暴力と安全 6)価値観・人権・文化
2.ロールプレイ後、意見交換、リフレクション
13 1.シナリオに基づく模擬場面のロールプレイを通して、実践、評価し改善点を明らかにできる。
1)妊娠・出産のしくみ、2)健康と幸福のためのスキル 3)性と生殖に関する健康 4)人間の身体と発達 5)暴力と安全 6)価値観・人権・文化
2.ロールプレイ後、意見交換、リフレクション
14 1.シナリオに基づく模擬場面のロールプレイを通して、実践、評価し改善点を明らかにできる。
1)妊娠・出産のしくみ 2)健康と幸福のためのスキル 3)性と生殖に関する健康 4)人間の身体と発達 5)暴力と安全 6)価値観・人権・文化
2.ロールプレイ後、意見交換、リフレクション
15 1.保健医療福祉チームの一員としてリプロダクテイブヘルスケアの実践者に求められる課題を整理する。

総時間数 30時間(演習30時間)
準備学習の内容/必要な時間 1. 事前に、該当する都道府県自治体の初等・中等教育における性に関する学習指導要領の概要、該当する学校の性に関する指導方針、性に関する指導及び科目概要を確認しておく。(90分)
2. 学童期(思春期前期)にある人の性に関わる情報入手の実態を確認しておく。(135分)
3. 中学生(青年前期)の人々の性に関する学校教育活動、体育科、保健体育科、家庭科、技術・家庭科、特別活動などの関連教科の指導概要を確認しておく。(180分)
4. 中学生(青年前期)の人々の性に関わる情報入手の実態を確認しておく。(180分)
5. 母性看護学概論で学んだリプロダクティブヘルス/ライツの概念を復習しておく(90分)
評価方法 筆記試験60%、プレゼンテーション20%、レポート10%、態度点10%で評価する。
試験・課題に対するフィードバックの方法 成績を掲示して、全体の到達度をグラフに示し解説する。
テキスト 1. 小林康江他:母性看護学概論リプロダクテイブヘルスと看護(母性看護学①:メデイカ出版)
2. ユネスコ編:国際セクシュアリテイ教育ガイダンス 改訂版(明石書店2021年)
3. 教えることの基本となるもの(目黒悟:メヂカルフレンド社2016年