母性看護学技術論Ⅰ

科目分類 学部・学科 入学年度
母性看護学 看護学科 令和5年度生
科目コード 科目名 単位 開講時期 担当者
F-139 母性看護学技術論Ⅰ 1単位 2年次 前期 石﨑智子、八木絵里子、坪井真美、山口小百合
科目分類 母性看護学
学部・学科 看護学科
入学年度 令和5年度生
科目コード 単位 開講時期
F-139 1単位 2年次前期
担当者 石﨑智子、八木絵里子、坪井真美、山口小百合

ディプロマ・ポリシーとの関連性やカリキュラム上の位置付け

この科目は、看護学科のディプロマポリシーのうち、
1. 保健医療介護福祉組織のチーム活動に必要なコミュニケーション能力を身につけている。
2. 豊かな感性を持ち人間の生命と尊厳を守り、知識・技術・態度を統合して看護を実践できる。
3. 科学的根拠に基づき臨床推論し、看護の対象に合わせて創意工夫・応用ができる。
4. 看護の使命と倫理観に基づき看護専門職として自己研鑽を継続できる。
5. 保健医療介護福祉の課題に取り組む地域の人々と連携・協働し、地元創成に貢献する能力を身につけている。
に関連している。母性看護学実習の基礎となる科目である。関連する科目は、基礎分野では科学的思考の基盤の全科目、人間と生活・社会の理解全科目である。専門基礎分野では、人体の構造と機能の全科目、臨床薬理学、臨床栄養学、診断治療学Ⅲ、診断治療学Ⅴ、公衆衛生学である。専門分野では、看護学概論、小児看護学概論、母性看護学概論である。これらの科目の授業進度を確認しながら、予習復習を継続して関連事項の疑問や不明な点を調べて授業に臨むこと。

科目概要

本科目では、周産期における母子およびその家族の身体的・心理的・社会的特徴を理解し、周産期の看護援助に必要なアセスメント技術や健康課題に対する支援について、講義と演習を通して学修する。周産期における母子の正常な状態と健康障害を伴う状態について、母子の身体的変化や妊娠経過に伴う心理的変化と社会的変化から理解し、妊産婦とその家族に適切な看護援助が実践できるような基本的知識と技術および倫理性について学修する。新生児の胎外生活の適応と生理的変化、健康状態のアセスメントについて計測および評価法について学修する。また、事例による演習を通して、母子およびその家族に対してウェルネスの視点を取り入れた看護過程の展開方法について学修する。

学習成果

<GIO>
妊婦、産婦、褥婦、新生児の看護に関する基本的知識および技術について理解し、紙上事例を用いてマタニティサイクルにある女性と子供、家族に対する看護過程を実践することで、実習で活用できる知識を修得する。

<SBOs>
1. 妊娠の定義、妊娠の成立について説明できる。
2. 妊娠期に必要な視点とケアについて説明できる。
3. 妊娠期の健康逸脱と看護について説明できる。
4. 分娩の定義と分娩の経過について説明できる。
5. 分娩期の健康逸脱と看護について説明できる。
6. 産褥期に必要な視点とケアについて説明できる。
7. 産褥期の健康逸脱と看護について説明できる。
8. 新生児に必要な視点とケアについて説明できる。
9. 新生児の健康逸脱と看護について説明できる。
10. 妊娠期・産褥期・新生児期に必要な看護技術について、原理原則に基づき実施できる。
11. 紙上事例を用いて妊娠期の看護過程について記述できる。
12. 紙上事例を用いて産褥・新生児期の看護過程について記述できる。

授業計画

1 ガイダンス 妊娠期における看護1
  (1)妊娠の定義・成立 (2)妊娠期の身体・心理・社会的特性 (3)妊娠期の健康診査における妊婦・胎児のアセスメント
2 妊娠期における看護2
  (1)妊娠期の保健指導 (2)親になるための準備 (3)妊娠期の異常と看護
3 分娩期における看護
  (1)分娩の定義・分娩の3要素 (2)分娩経過と産婦の身体・心理的変化 (3)分娩期の看護 (4)分娩期の異常と看護
4 産褥期における看護
  (1)産褥経過と褥婦のアセスメント(退行性変化・進行性変化)  (2)育児にかかわる看護 
  (3)産褥期の異常と看護 (4)帝王切開術後の看護
5 新生児期における看護
  (1)新生児の生理とアセスメント (2)新生児の看護 (3)新生児の異常と看護
6 母性看護学のケア技術1
  妊娠期のケア技術:血圧測定、体重測定、腹囲・子宮底測定、浮腫の観察、児心音聴取、レポルド触診法
7 母性看護学のケア技術2
  産褥期のケア技術:退行性変化(子宮底長測定、悪露の観察)、進行性変化・授乳(乳房観察、授乳方法、排気方法、新生児の抱き方)
8 母性看護学のケア技術3
  新生児のケア技術①:バイタルサイン測定、全身観察
9 母性看護学のケア技術4
  新生児のケア技術②:沐浴、オムツ交換、更衣
10 演習1:妊娠期の看護過程 紙上事例を用いて個人ワーク
11 演習1:妊娠期の看護過程 紙上事例を用いて個人ワーク
12 演習2:産褥・新生児期の看護過程 紙上事例を用いてグループワーク 看護過程について各グループ発表
13 演習2:産褥・新生児期の看護過程 紙上事例を用いてグループワーク 看護過程について各グループ発表
14 演習2:産褥・新生児期の看護過程 紙上事例を用いてグループワーク 看護過程について各グループ発表
15 演習2:産褥・新生児期の看護過程 紙上事例を用いてグループワーク 看護過程について各グループ発表

総時間数 30時間(演習30時間)
準備学習の内容/必要な時間 1. 授業前に、テキストの該当箇所を熟読しておくこと。(30分以上)
2. 講義や演習で学習した内容については、重要なところをノートに整理しておくこと。(30分以上)
3. 演習参加にあたっては、事前に講義の該当箇所について自己学習して参加すること。(30分以上)
評価方法 筆記試験60%、演習および課題の提出40%で評価する。
試験・課題に対するフィードバックの方法 試験の合否発表に併せ、科目全体としての到達状況の評価や平均点等について周知する。
授業中の疑問点については、次回授業で解説し、全体に周知する。
テキスト 系統看護学講座 専門分野Ⅱ 母性看護学2 母性看護学各論. 森恵美他, 医学書院
新訂版 写真でわかる母性看護技術アドバンス. 平澤 美惠子他, インターメディカ
その他、講義中に適宜提示する。
その他 本科目は実務経験のある教員による授業科目に該当します。