成人看護学技術論Ⅱ

科目分類 学部・学科 入学年度
成人看護学 看護学科 令和5年度生
科目コード 科目名 単位 開講時期 担当者
F-131 成人看護学技術論Ⅱ 2単位 2年次 前期 佐藤千秋、村松一枝、小田島綾子、伊藤史
科目分類 成人看護学
学部・学科 看護学科
入学年度 令和5年度生
科目コード 単位 開講時期
F-131 2単位 2年次前期
担当者 佐藤千秋、村松一枝、小田島綾子、伊藤史

ディプロマ・ポリシーとの関連性やカリキュラム上の位置付け

この科目は、看護学科のディプロマポリシーのうち、
1. 保健医療介護福祉組織のチーム活動に必要なコミュニケーション能力を身につけている。
2. 豊かな感性を持ち人間の生命と尊厳を守り、知識・技術・態度を統合して看護を実践できる。
3. 科学的根拠に基づき臨床推論し、看護の対象に合わせて創意工夫・応用ができる。
4. 看護の使命と倫理観に基づき看護専門職として自己研鑽を継続できる。
5. 保健医療介護福祉の課題に取り組む地域の人々と連携・協働し、地元創成に貢献する能力を身につけている。
に関連している。成人看護学実習の基礎となる科目である。関連する科目は、基礎科目では科学的思考の基盤の全科目、人間と生活・社会の理解全科目、専門基礎科目では人体の構造と機能の全科目、疾病の成り立ちと回復の促進の全科目、健康支援と社会保障制度の全科目、専門科目では基礎看護学の全科目、成人看護学概論、成人看護学技術論Ⅰである。これらの科目の授業進度を確認しながら、予習復習を継続して関連事項の疑問や不明な点を調べて授業に臨むこと。

科目概要

本科目では、慢性病や障害による健康問題を持つ成人期の対象およびその家族が、症状をコントロールし障害と生活の制限を受け入れながら、健康的な生活を営むことを支える看護の役割や援助方法について学修する。また、終末期にある対象およびその家族の尊厳を守り、その人らしい最期を支えるための看護の役割と援助方法について学修する。対象の健康レベルに応じた身体的・心理的・社会的特徴を理解し、生活を再構築しながらその人らしく生きるためのセルフマネジメントや生活支援に関する知識および援助方法について学ぶことで、病期や障害と共存する対象およびその家族に寄り添う力と看護援助に必要な倫理性を養う。

学習成果

<GIO>
慢性病を持つ対象とその家族に適した看護を提供するために、慢性病をもつ対象の身体・心理・社会的特徴および看護に必要な理論の活用法について理解し、事例を用いて情報収集から看護実践に至るまでの思考プロセスを学ぶ。

<SBOs>
1. 慢性病を持つ対象の病いの軌跡の特徴と看護を説明できる。
2. 慢性病を持つ対象のセルフマネジメントに向けた支援が説明できる。
3. 栄養代謝機能障害がある対象の特徴とその看護を説明できる。
4. 慢性閉塞性肺疾患を持つ対象の特徴とその看護を説明できる。
5. 心不全がある対象の特徴とその看護を説明できる。
6. 脳神経機能障害を持つ対象の特徴とその看護を説明できる。
7. 慢性腎臓病がある対象の特徴とその看護を説明できる。
8. 緩和ケアを受ける対象の特徴とその看護を説明できる。
9. 化学療法・放射線療法を受ける対象の特徴とその看護を説明できる。
10. 治療の意思決定と療養の場の移行支援の特徴を説明できる。
11. 人生の最期のときにある対象の特徴とその看護を説明できる。
12. 事例を基に、慢性病を持つ対象の情報を整理・分析できる。
13. 分析に基づき、看護上の問題を抽出し目標を設定できる。
14. 慢性病を持つ対象に必要な看護援助について、具体的な計画を立案し実施できる。
15. 実施した援助の内容と患者目標の到達度を評価し、客観的に記述できる。

授業計画

1 ガイダンス
  (1) 慢性病を持つ対象の病いの軌跡
  (2) 病いと共に生きるための看護の特徴
2 慢性病を持つ対象のセルフマネジメント支援
3  栄養代謝障害がある対象の看護1
  (1) 糖尿病を持つ対象の身体・心理・社会的特徴とその看護
  (2) 糖尿病を持つ対象のセルフマネジメント支援
4 栄養代謝障害がある対象の看護1
  (1) 糖尿病を持つ対象の身体・心理・社会的特徴とその看護
  (2) 糖尿病を持つ対象のセルフマネジメント支援
5 栄養代謝障害がある対象の看護2
(3) 肝硬変を持つ対象の身体・心理・社会的特徴とその看護
6 栄養代謝障害がある対象の看護2
(3) 肝硬変を持つ対象の身体・心理・社会的特徴とその看護
7 呼吸機能障害がある対象の看護
  慢性閉塞性疾患を持つ対象の身体・心理・社会的特徴とその看護
8 呼吸機能障害がある対象の看護
  慢性閉塞性疾患を持つ対象の身体・心理・社会的特徴とその看護
9 循環機能障害がある対象の看護1
(1) 心不全を持つ対象の身体・心理・社会的特徴とその看護
(2) 心不全を持つ対象のセルフマネジメント支援
10 循環機能障害がある対象の看護1
(1) 心不全を持つ対象の身体・心理・社会的特徴とその看護
(2) 心不全を持つ対象のセルフマネジメント支援
11 脳神経障害がある対象の看護
  脳血管疾患を持つ対象の身体・心理・社会的特徴とその看護
12 脳神経障害がある対象の看護
  脳血管疾患を持つ対象の身体・心理・社会的特徴とその看護
13 内部環境調節障害がある対象の看護
  慢性腎臓病を持つ対象の身体・心理・社会的特徴とその看護
14 内部環境調節障害がある対象の看護
  慢性腎臓病を持つ対象の身体・心理・社会的特徴とその看護
15 緩和ケアを受ける対象の看護
  緩和ケアを受ける対象の身体的・心理的・社会的・スピリチュアルの特徴とその看護
16 がんとともに生きる対象の看護1
(1) 化学療法・放射線療法を受ける対象の身体的・心理的・社会的特徴とその看護
(2) 化学療法・放射線療法を受ける対象のセルフマネジメント支援
17 治療・療養に関する意思決定と療養の場を移行する人々への支援
18 治療・療養に関する意思決定と療養の場を移行する人々への支援
19 演習1:ヘンダーソンンの看護論に基づく慢性病を持つ対象の看護過程の実践(情報整理と分析)
(1) 病理的条件・錠剤条件
(2) 基本的欲求
(3) 総合アセスメント
20 演習1:ヘンダーソンンの看護論に基づく慢性病を持つ対象の看護過程の実践(情報整理と分析)
(1) 病理的条件・錠剤条件
(2) 基本的欲求
(3) 総合アセスメント
21 演習1:ヘンダーソンンの看護論に基づく慢性病を持つ対象の看護過程の実践(情報整理と分析)
(1) 病理的条件・錠剤条件
(2) 基本的欲求
(3) 総合アセスメント
22 演習1まとめ
グループごとに学習内容を発表
23 演習2:慢性病(糖尿病)を持つ対象の看護
シミュレーション・ベースド・ラーニングによる演習
(事例の情報整理・分析)
24 演習2:慢性病(糖尿病)を持つ対象の看護
シミュレーション・ベースド・ラーニングによる演習
(事例の情報整理・分析)
25 演習3:慢性病(糖尿病)を持つ対象の看護
(問題の抽出と目標設定、計画立案)
26 演習3:慢性病(糖尿病)を持つ対象の看護
(問題の抽出と目標設定、計画立案)
27 演習4:慢性病(糖尿病)を持つ対象の看護
シミュレーション・ベースド・ラーニングによる演習1
(援助計画の実施・評価)
28 演習4:慢性病(糖尿病)を持つ対象の看護
シミュレーション・ベースド・ラーニングによる演習1
(援助計画の実施・評価)
29 演習4:慢性病(糖尿病)を持つ対象の看護
シミュレーション・ベースド・ラーニングによる演習1
(援助計画の実施・評価)
30 演習4:慢性病(糖尿病)を持つ対象の看護
シミュレーション・ベースド・ラーニングによる演習1
(援助計画の実施・評価)

総時間数 60時間(演習60時間)
準備学習の内容/必要な時間 1. 授業前に、テキストの該当箇所を熟読しておくこと(30分以上)。
2. 講義や演習で学習した内容については、重要なところをノートに整理しておくこと(30分以上)。
3. 演習に参加するにあたっては、必ず個人ワークをしたうえで参加すること(30分以上)
評価方法 筆記試験60%、演習および課題の提出40%で評価する。
試験・課題に対するフィードバックの方法 試験の合否発表に併せ、科目全体としての到達状況の評価や平均点等について周知する。
テキスト 系統看護学講座 専門分野Ⅱ 成人看護学1 成人看護学総論. 小松浩子他, 医学書院
系統看護学講座 専門分野Ⅱ 成人看護学2 呼吸器. 川村雅文他, 医学書院
系統看護学講座 専門分野Ⅱ 成人看護学3 循環器. 吉田俊子他, 医学書院
系統看護学講座 専門分野Ⅱ 成人看護学5 消化器. 南川雅子他, 医学書院
系統看護学講座 専門分野Ⅱ 成人看護学6 内分泌・代謝. 吉岡成人他, 医学書院
系統看護学講座 専門分野Ⅱ 成人看護学7 脳・神経. 井手隆文他, 医学書院
系統看護学講座 専門分野Ⅱ 成人看護学8 腎・泌尿器. 大東貴志他, 医学書院
看護学テキスト NiCE がん看護. 鈴木久美他, 南江堂
その他、講義時に適宜提示する