形態機能学Ⅱ

科目分類 学部・学科 入学年度
人体の構造と機能 看護学科 令和5年度生
科目コード 科目名 単位 開講時期 担当者
F-102 形態機能学Ⅱ 2単位 1年次 通年 大森行雄
科目分類 人体の構造と機能
学部・学科 看護学科
入学年度 令和5年度生
科目コード 単位 開講時期
F-102 2単位 1年次通年
担当者 大森行雄

ディプロマ・ポリシーとの関連性やカリキュラム上の位置付け

この科目は、看護学科のディプロマポリシーのうち「2.豊かな感性を持ち人間の生命と尊厳を守り、知識・技術・態度を統合して看護を実践できる。」「5.看護の使命と倫理観に基づき看護専門職として自己研鑽を継続できる。」に関連している。形態機能学は、人体の正常な形態と機能を学ぶ学問であり、人体を構成する諸器官の基本的な形態構造を系統的に学修する。関連する科目は、基礎分野の生物学、専門基礎分野の形態機能学Ⅱ、病態生理学、専門分野の臨地実習を含む全科目である。これらの科目の授業進度を確認しながら、予習復習を継続して関連事項の疑問や不明な点を調べて授業に臨むこと。

科目概要

本科目では、主に人体を構成する諸器官の基本的な形態構造を系統的に学習し、内在する法則性を理解する。消化器官による栄養の消化を吸収、循環動態に関連する心臓の拍出機能や末梢循環の調節、肺における呼吸の調節とガス交換、感覚器と神経系による情報伝達と処理、胚子・胎児から成人までの器官の成長過程について系統立てて学ぶ。本科目で学ぶ知識は疾患と病態、それに対する治療と看護を学ぶ上での基礎となるため、これらが人体においてどのようなシステムとして機能しているのかを知り疾病との関連を学習する。

学習成果

<GIO>
人体の正常な臓器や器官の構造と機能を理解し、各臓器、器官の連携を理解する。
<SBOs>
1. 口腔から肛門までの消化管と肝臓、膵臓の構造と機能を説明できる。
2. 消化管の消化・吸収作用について説明できる。
3. 気道、肺の構造、ガス交換、酸塩基平衡について説明できる。
4. 心臓の構造と刺激伝導系について説明できる。
5. 血管の構造、人体に分布する血管やリンパ管の名称、作用を説明できる。
6. 脳と脊髄の構造と機能について説明できる。
7. 脳神経、脊髄神経、自律神経の構造と機能について説明できる。
8. 一般体性感覚、味覚、視覚、嗅覚、聴覚、平衡覚の構造と機能について説明できる。
9. 女性生殖器・男性生殖器の構造とその機能について説明できる。
10. 生殖細胞の発生~胎児形成、分娩、生体の老化までの過程を説明できる。
11. 各器官のスケッチを行い、構造と機能が理解、説明できる。
12. 人体模型を使って、各器官の構造と機能が理解、説明できる。

授業計画

1.栄養の消化と吸収1~(1)口・咽頭・食道の構造と機能 (2) 腹部消化管の構造と機能 (3) 腹膜
2.栄養の消化と吸収1~(1) 口・咽頭・食道の構造と機能 (2) 腹部消化管の構造と機能 (3) 腹膜
3.栄養の消化と吸収2~(1) 膵臓 (2) 肝臓と胆嚢の構造 (3) 肝臓の機能
4.栄養の消化と吸収2~(1) 膵臓 (2) 肝臓と胆嚢の構造 (3) 肝臓の機能
5.呼吸のはたらき1~(1)呼吸器の構成 (2) 上気道 (3) 下気道と肺 (4) 胸膜・縦郭
6.呼吸のはたらき2~(1)内呼吸と外呼吸 (2) 呼吸器と呼吸運動
7.呼吸のはたらき3~(1)呼吸気量 (2) ガス交換とガスの運搬 (3) 肺の循環と血流
8.呼吸のはたらき4~(1)呼吸運動の調節 (2) 呼吸器系の病態生理
9.血液の循環とその調節1~(1) 循環器系の構成 (2) 心臓の構造
10 血液の循環とその調節2~(1) 心臓の拍出機能 (2) 末梢循環系の構造
11 血液の循環とその調節2~(1) 心臓の拍出機能 (2) 末梢循環系の構造
12 血液の循環とその調節3~(1) 血液の循環の調節 (2) リンパとリンパ管
13 情報の受容と処理1~(1)神経系の構造と機能 (2)脊髄と脳
14 情報の受容と処理2~(1) 運動機能と下行伝導路 (2)感覚機能 (3)体性感覚と上行伝導路
15 情報の受容と処理3~(1)目の構造と視覚 (2)耳の構造と聴覚・平衡覚
16 情報の受容と処理4~(1)味覚と嗅覚 (2)痛み (3)脳の統合機能
17 生殖・発生と老化のしくみ1~(1)男性生殖器 (2)女性生殖器
18 生殖・発生と老化のしくみ2~(1)受精と胎児の発生 (2)成長と老化
19 スケッチ演習:消化器の構造と機能
20 スケッチ演習:呼吸器の構造と機能
21 スケッチ演習:循環器、血液の構造と機能
22 スケッチ演習:神経系の構造と機能
23 スケッチ演習:感覚器の構造と機能
24 スケッチ演習:生殖器の構造と機能
25 人体模型演習:頭頚部、咽頭部の構造と立体構成
26 人体模型演習:胸部の構造と立体構成
27 人体模型演習:腹部の構造と立体構成
28 人体模型演習:眼窩、眼球、外耳、中耳、内耳の構造と立体構成
29 人体模型演習:脳の構造と立体構成
30 まとめ

総時間数 60時間(演習60時間)
準備学習の内容/必要な時間 1.      授業前に、テキストの該当箇所を熟読しておくこと。(30分以上)
2. 講義で学習した内容については、重要なところをノートに整理すること。(30分以上)
3. 演習前には、講義で使用した資料等を用いて1時間程度予習すること。演習終了後は、学んだ内容について1時間程度復習すること。
評価方法 筆記試験70%、課題提出30%で評価する。
筆記試験は、国家試験の過去問題および教科書に指定した「クリアブック」から出題する。詳細については授業中に説明を行う。
試験・課題に対するフィードバックの方法 合否発表に併せ、試験の結果について解説する。
テキスト 系統看護学講座 専門基礎分野 人体の構造と機能1 解剖生理学. 坂井建雄他, 医学書院
参考文献 授業内で紹介する