形態機能学Ⅰ

科目分類 学部・学科 入学年度
人体の構造と機能 看護学科 令和5年度生
科目コード 科目名 単位 開講時期 担当者
F-101 形態機能学Ⅰ 2単位 1年次 通年 大森行雄
科目分類 人体の構造と機能
学部・学科 看護学科
入学年度 令和5年度生
科目コード 単位 開講時期
F-101 2単位 1年次通年
担当者 大森行雄

ディプロマ・ポリシーとの関連性やカリキュラム上の位置付け

この科目は、看護学科のディプロマポリシーのうち「2.豊かな感性を持ち人間の生命と尊厳を守り、知識・技術・態度を統合して看護を実践できる。」「4.看護の使命と倫理観に基づき看護専門職として自己研鑽を継続できる。」に関連している。形態機能学は、人体の正常な形態と機能を学ぶ学問であり、人体を構成する諸器官の基本的な形態構造を系統的に学修する。関連する科目は、基礎分野の生物学、専門基礎分野の形態機能学Ⅱ、病態生理学、専門分野の臨地実習を含む全科目である。これらの科目の授業進度を確認しながら、予習復習を継続して関連事項の疑問や不明な点を調べて授業に臨むこと。

科目概要

人間の健康と生活に深く関わる学問である看護学において、その生命の営みや身体、疾病、生活などの側面から関与し理解するうえでは、人体の構造や機能についての理解が必要である。これら人体の正常な構造と機能について理解するために、人体の支持組織や運動機能、人体の恒常性維持のための機能、血液免疫系、体液の調節、生体防御機能などを中心に学ぶ。また、これらの機能が人体においてどのような働きを行っているのかを知ることで疾病との関連を学習する。

学習成果

<GIO>
人体の正常な臓器や器官の構造と機能を理解し、各臓器、器官の連携を理解する。
<SBOs>
1. 人体の各部の名称、器官、組織、細胞の特徴や機能について説明できる。
2. 骨の構造と機能、成長、各部の骨の名称を説明できる。
3. 各筋肉の構造と名称、骨格筋の収縮メカニズムを説明できる。
4. 血液の区分、血球の種類、機能を説明できる。
5. 腎臓の尿生成機能、排尿について説明できる。
6. 各内分泌の構造とそのホルモンの作用について説明できる。
7. 皮膚の構造と機能、生体防御反応について説明できる。
8. 体熱産生メカニズム、体温調節について説明できる。
9. 各器官のスケッチを行い、構造と機能が理解、説明できる。
10. 人体模型を使って、各器官の構造と機能が理解、説明できる。

授業計画

1 形態機能学総論
2 形態機能学の基礎知識1~(1) 構造からみた人体 (2) 人体の様々な器官
3 形態機能学の基礎知識2~素材からみた人体
4 身体の支持と運動1~(1)骨格、骨の連結、骨格筋 (2) 体幹の骨格と筋
5 身体の支持と運動2~(1) 上肢・下肢の骨格と筋 (2) 頭頚部の骨格と筋
6 身体の支持と運動3~(1) 筋の収縮 (2) 運動と代謝
7 血液のはたらき~(1) 血液の組織と機能 (2) 赤血球 (3) 白血球 (4) 血小板 (5) 血漿タンパク質と赤血球沈降速度 (6) 血液の凝固と繊維素溶解 (7) 血液型
8 血液のはたらき~(1) 血液の組織と機能 (2) 赤血球 (3) 白血球 (4) 血小板 (5) 血漿タンパク質と赤血球沈降速度 (6) 血液の凝固と繊維素溶解 (7) 血液型
9 体液の調節と尿の生成~1. 腎臓 (2) 排尿路 (3) 体液の調節
10 体液の調節と尿の生成~腎臓 (2) 排尿路 (3) 体液の調節
11 内臓機能の調節1~(1)自律神経による調節 (2)内分泌系による調節
12 内臓機能の調節2~(1)視床下部-下垂体系 (2)甲状腺と副甲状腺 (3)膵臓 (4)副腎 (5)性腺
13 内臓機能の調節2~(1)視床下部-下垂体系 (2)甲状腺と副甲状腺 (3)膵臓 (4)副腎 (5)性腺
14 内臓機能の調節2~(1)視床下部-下垂体系 (2)甲状腺と副甲状腺 (3)膵臓 (4)副腎 (5)性腺
15 内臓機能の調節3~(1)ホルモン分泌の調節 (2)ホルモンによる調節の実際
16 内臓機能の調節3~(1)ホルモン分泌の調節 (2)ホルモンによる調節の実際
17 身体機能の防御反応と適応1~(1)皮膚の構造と機能 (2)生体の防御機構
18 身体機能の防御反応と適応1~(1)皮膚の構造と機能 (2)生体の防御機構
19 身体機能の防御反応と適応2~(1)体温のしくみと調節
20 身体機能の防御反応と適応2~(1)体温のしくみと調節
21 スケッチ演習:骨格、筋肉の構造と機能
22 スケッチ演習:骨格、筋肉の構造と機能
23 スケッチ演習:腎臓の構造と機能
24 スケッチ演習:内分泌器の構造と機能
25 スケッチ演習:内分泌器の構造と機能
26 人体模型演習:骨格、筋肉の構造と立体構成
27 人体模型演習:骨格、筋肉の構造と立体構成
28 人体模型演習:腎臓の構造と立体構成
29 人体模型演習:皮膚の構造と立体構成
30 まとめ

総時間数 60時間(演習60時間)
準備学習の内容/必要な時間 1.      授業前に、テキストの該当箇所を熟読しておくこと。(30分以上)
2. 講義で学習した内容については、重要なところをノートに整理すること。(30分以上)
3. 演習前には、講義で使用した資料等を用いて1時間程度予習すること。演習終了後は、学んだ内容について1時間程度復習すること。
評価方法 筆記試験70%、課題提出30%で評価する。
筆記試験は、国家試験の過去問題および教科書に指定した「クリアブック」から出題する。詳細については授業中に説明を行う。
試験・課題に対するフィードバックの方法 合否発表に併せ、試験の結果について解説する。
テキスト 系統看護学講座 専門基礎分野 人体の構造と機能1 解剖生理学. 坂井建雄他, 医学書院
参考文献 授業内で紹介する