小児看護学技術論Ⅱ

科目分類 学部・学科 入学年度
小児看護学 看護学科 令和5年度生
科目コード 科目名 単位 開講時期 担当者
F-137 小児看護学技術論Ⅱ 1単位 2年次 後期 嶋田純、小林謙一
科目分類 小児看護学
学部・学科 看護学科
入学年度 令和5年度生
科目コード 単位 開講時期
F-137 1単位 2年次後期
担当者 嶋田純、小林謙一

ディプロマ・ポリシーとの関連性やカリキュラム上の位置付け

この科目は、看護学科のディプロマポリシーのうち、
1. 保健医療介護福祉組織のチーム活動に必要なコミュニケーション能力を身につけている。
2. 豊かな感性を持ち人間の生命と尊厳を守り、知識・技術・態度を統合して看護を実践できる。
3. 科学的根拠に基づき臨床推論し、看護の対象に合わせて創意工夫・応用ができる。
4. 看護の使命と倫理観に基づき看護専門職として自己研鑽を継続できる。
5. 保健医療介護福祉の課題に取り組む地域の人々と連携・協働し、地元創成に貢献する能力を身につけている。
に関連している。小児看護学実習の基礎となる科目である。関連する科目は、基礎科目では科学的思考の基盤の全科目、人間と生活・社会の理解全科目、専門基礎科目では人体の構造と機能の全科目、疾病の成り立ちと回復の促進の全科目、健康支援と社会保障制度の全科目、専門科目では基礎看護学の全科目、小児看護学概論、小児看護学技術論Ⅰである。これらの科目の授業進度を確認しながら、予習復習を継続して関連事項の疑問や不明な点を調べて授業に臨むこと。

科目概要

健康障害のある子供とその家族の特徴および症状や病時期に応じた看護援助について学修する。健康障害が子供や家族に与える影響および倫理性について理解し、子供の発達過程を踏まえたアセスメントや子供特有の治療・処置に対する看護、病期別(急性期、周手術期、慢性期、終末期)の看護、重症心身障害児と家族の看護、急性症状(発熱、嘔吐、下痢、脱水、痙攣など)のある子供の看護援助について学修する。また、子供のフィジカルアセスメントや医療行為に対するプレパレーション、事例による演習を通して学びを深める。

学習成果

<GIO>
様々な健康レベルにある子供と家族の健康と生活を支えるために必要な基礎的知識と小児看護に特有な看護技術を修得し、状況に応じた援助方法が理解できる。

<SBOs>
1. 病気や障害を持つ子供と家族の具体的な支援方法について説明できる。
2. 入院が子供に及ぼす影響、職種間連携、看護職の役割について説明できる。
3. 外来における子供と家族の健康の維持・増進を目指す看護について説明できる。
4. 検査・処置を必要とする子供の看護について説明できる。
5. 子供特有のフィジカルアセスメントの手順を理解し、説明および実施できる。
6. 子供特有のバイタルサイン測定方法を理解し、説明および実施できる。
7. 子供特有な症状と看護について説明できる。
8. 急性期および周手術期の子供と家族の看護について説明できる。
9. 慢性期および在宅療養にある子供と家族の看護について説明できる。
10. 終末期の子供と家族の看護について説明できる。
11. 重症心身障害児と家族の看護について説明できる。
12. 様々な健康レベルにある子供と家族に必要な看護援助について、看護目標・看護計画を立案できる。

授業計画

1 ガイダンス 入院を必要とする子供と家族の看護 (1)入院環境と看護の役割 (2)入院中の子供と家族の特徴 (3)入院中の子供と家族の看護
2 外来受診を必要とする子供と家族の看護 (1)子供を対象とする外来の特徴と看護の役割 (2) 外来の環境 (3)外来受診する子供と家族の特徴 (4)外来における子供と家族の看護
3 検査・処置を受ける子供と家族の看護 (1)子供にとっての検査・処置体験 (2)看護の実際 (3)子供の救命処置
4 子供のアセスメント (1)アセスメントに必要な技術 (2)身体的アセスメント
5 演習1:子供のアセスメント バイタルサイン測定、フィジカルアセスメント
6 症状のある子供の看護1 発熱・嘔吐・下痢・脱水・便秘・痛み
7 症状のある子供の看護2 呼吸困難・喘鳴・チアノーゼ・ショック・痙攣・意識障害
8 急性期・周手術期の子供と家族の看護 (1)急性期の特徴 (2)急性期にある子供と家族の看護 (3)周手術期の特徴 (4)周手術期の子供と家族の看護
9 演習2:プレパレーション
10 慢性期・在宅療養の子供と家族の看護
  1.慢性期にある子供と家族の看護 在宅療養の子供と家族の看護 終末期の子供と家族の看護
  2.(1)終末期の特徴 (2)子供の生命・死のとらえ方 (3)子供と家族の看護
11 重症心身障害児の看護1 重症心身障害児の生活と支援について、ゲストスピーカーによる講義
12 重症心身障害児の看護2 ゲストスピーカーによる講義に基づきグループワーク
13 演習3:健康問題を抱える子供と家族の看護 紙上事例を用いて看護問題の抽出と看護計画の立案
14 演習3:健康問題を抱える子供と家族の看護 紙上事例を用いて看護問題の抽出と看護計画の立案
15 演習3:健康問題を抱える子供と家族の看護 紙上事例を用いて看護問題の抽出と看護計画の立案

総時間数 30時間(演習30時間)
準備学習の内容/必要な時間 1. 授業前に、テキストの該当箇所を必ず読んでおくこと。(20分×15回=300分)
2. 講義および演習時に学習した内容を振り返り、テキストや参考文献などを用いて学びの整理し、理解を深めること。(20分×15回=300分)
3. グループワークに参加するにあたっては、必ず個人ワークをしたうえで参加すること。(75分)
評価方法 筆記試験40%、演習および課題提出20%、最終レポート40%で評価する。
最終レポートのテーマ:「健康問題を抱える子供と家族の看護」A4用紙2枚以内、2500文字程度。演習や講義での学びを踏まえて自己の考えを記述すること。
レポートは、テーマに沿った内容、テーマに関する知識および自己の考え、文字や体裁等の視点で評価する。
試験・課題に対するフィードバックの方法 試験の合否発表に併せ、科目全体としての到達状況の評価や平均点等について周知する。
授業中の疑問点については、次回授業で解説し、全体に周知する。
テキスト 系統看護学講座 専門分野Ⅱ 小児看護学1 小児看護学概論. 奈良間美保他, 医学書院
系統看護学講座 専門分野Ⅱ 小児看護学2 小児臨床看護各論. 奈良間美保他, 医学書院
その他、講義中に適宜提示する。