小児看護学技術論Ⅰ

科目分類 学部・学科 入学年度
小児看護学 看護学科 令和5年度生
科目コード 科目名 単位 開講時期 担当者
F-136 小児看護学技術論Ⅰ 1単位 2年次 前期 嶋田純、小林謙一
科目分類 小児看護学
学部・学科 看護学科
入学年度 令和5年度生
科目コード 単位 開講時期
F-136 1単位 2年次前期
担当者 嶋田純、小林謙一

ディプロマ・ポリシーとの関連性やカリキュラム上の位置付け

この科目は、看護学科のディプロマポリシーのうち、
1. 保健医療介護福祉組織のチーム活動に必要なコミュニケーション能力を身につけている。
2. 豊かな感性を持ち人間の生命と尊厳を守り、知識・技術・態度を統合して看護を実践できる。
3. 科学的根拠に基づき臨床推論し、看護の対象に合わせて創意工夫・応用ができる。
4. 看護の使命と倫理観に基づき看護専門職として自己研鑽を継続できる。
5. 保健医療介護福祉の課題に取り組む地域の人々と連携・協働し、地元創成に貢献する能力を身につけている。
に関連している。小児看護学実習の基礎となる科目である。関連する科目は、基礎科目では科学的思考の基盤の全科目、人間と生活・社会の理解全科目、専門基礎科目では人体の構造と機能の全科目、疾病の成り立ちと回復の促進の全科目、健康支援と社会保障制度の全科目、専門科目では基礎看護学の全科目、小児看護学概論である。これらの科目の授業進度を確認しながら、予習復習を継続して関連事項の疑問や不明な点を調べて授業に臨むこと。

科目概要

子供の成長発達に関する特徴および発達段階に応じた看護援助について理解し、様々な健康レベルにある子供に共通した日常生活援助の方法について講義と演習を通して学修する。現代社会における子供を取り巻く環境と小児保健の動向を理解し、障害のある子供と家族の特徴および社会的支援や、子供の環境要因の問題として子供の虐待と求められる支援について学修する。また、子供の成長や健康を守るための権利擁護と看護の役割および倫理性について、講義と演習を通して学びを深める。

学習成果

<GIO>
子供に関わる社会状況および小児保健の動向を理解し、子供の成長・発達に応じた日常生活援助技術に関する知識と態度を修得できる。

<SBOs>
1. 小児保健の動向を理解したうえで、小児保健に関わる看護の役割について説明できる。
2. 新生児・乳児の特徴および日常生活の援助について説明できる。
3. 幼児・学童の特徴および日常生活の援助について説明できる。
4. 思春期・青年期の特徴および心理・社会的適応に関する課題について説明できる。
5. 障害のある子供と家族に必要な援助と小児看護の役割について説明できる。
6. 子供の成長・発達を促す遊びと運動の支援について説明できる。
7. 子供の虐待の現状を理解し、小児看護の役割について説明できる。
8. 子供の権利擁護について理解し、小児看護の役割について説明できる。

授業計画

1 小児保健1
   母子保健、医療費支援、児童福祉、虐待防止法
2 小児保健2
   予防接種、学校保健、臓器移植法、発達障害者支援法、特別支援教育、養育
3 新生児・乳児の特徴および日常生活の援助
   (1)新生児の特徴 (2)新生児の養育および看護
4 新生児・乳児の特徴および日常生活の援助
   (3)乳児の特徴 (4)乳児の養育および看護
5 幼児・学童の特徴および日常生活の援助
   (1)幼児の特徴 (2)幼児の養育および看護
6 幼児・学童の特徴および日常生活の援助
   (3)学童の特徴 (4)学童の養育および看護
7 思春期・青年期の子供の理解
   (1)身体生理・生活の特徴 (2)心理・社会的適応に関する問題 (3)思春期の看護
8 障害のある子供と家族の看護1
   (1)障害のとらえ方 (2)障害のある子供と家族の特徴
   (3)障害のある子供と家族への社会的支援
9 障害のある子供と家族の看護2
   ※ゲストスピーカーによる講演(障害のある子供を育てる母親による講演)
10 障害のある子供と家族の看護3
   講演で聞いた内容に基づきグループワーク
11 演習1:子供の遊びと運動の支援
   幼児の成長を促す遊びについてグループワーク
12 演習1:子供の遊びと運動の支援
   グループ発表とまとめ
13 子供の虐待と看護
   (1) 子供の虐待への対策の経緯と現状
   (2) 子供の虐待とは
   (3) リスク要因と発生予防・早期発見
   (4) 子供の虐待に特徴的にみられる状況
   (5) 求められるケア
14 演習2:子供の権利擁護と看護の役割
   事例によるグループワーク(子供の虐待に関する事例)
15 演習2:子供の権利擁護と看護の役割
   グループ発表とまとめ

総時間数 30時間(演習30時間)
準備学習の内容/必要な時間 1. 予習として、テキストの該当箇所を熟読しておくこと。(30分以上)
2. 復習として、テキストおよび配布資料に基づき、学んだことを整理すること。(30分以上)
3. 子供と家族に関連する社会問題について、ニュースや新聞等を意識して目を通すこと。
評価方法 筆記試験50%、演習および課題レポート50%で評価する。
課題レポートのテーマ:「子供と家族に生じる社会問題について」A4用紙2枚以内、2500文字程度。演習や講義での学びを踏まえて自己の考えを記述すること。
レポートは、テーマに沿った内容、テーマに関する知識および自己の考え、文字や体裁等の視点で評価する。
試験・課題に対するフィードバックの方法 試験の合否発表に併せ、科目全体としての到達状況の評価や平均点等について周知する。
授業中の疑問点については、次回授業で解説し、全体に周知する。
テキスト 系統看護学講座 専門分野Ⅱ 小児看護学1 小児看護学概論. 奈良間美保他, 医学書院
系統看護学講座 専門分野Ⅱ 小児看護学2 小児臨床看護各論. 奈良間美保他, 医学書院
子ども虐待. 西澤哲, 講談社現代新書
その他、講義中に適宜提示する。