基礎看護学実習Ⅱ

科目分類 学部・学科 入学年度
臨地実習 看護学科 令和5年度生
科目コード 科目名 単位 開講時期 担当者
F-156 基礎看護学実習Ⅱ 2単位 2年次 前期 大野夏代、山川京子、内海優子
科目分類 臨地実習
学部・学科 看護学科
入学年度 令和5年度生
科目コード 単位 開講時期
F-156 2単位 2年次前期
担当者 大野夏代、山川京子、内海優子

ディプロマ・ポリシーとの関連性やカリキュラム上の位置付け

この科目は、看護学科のディプロマポリシーのうち、
1. 保健医療介護福祉組織のチーム活動に必要なコミュニケーション能力を身につけている。
2. 豊かな感性を持ち人間の生命と尊厳を守り、知識・技術・態度を統合して看護を実践できる。
3. 科学的根拠に基づき臨床推論し、看護の対象に合わせて創意工夫・応用できる。
4. 看護の使命と倫理観に基づき看護専門職として自己研鑽を継続できる。
5. 保健医療介護福祉の課題に取り組む地域の人々と連携・協働し、地元創成に貢献する能力を身につけている。
6. 国や民族・性別の枠を超えて多様な文化や価値観を受け入れ、国際的な健康課題を理解することができる。
に関連している。関連する科目は、臨床薬理学、微生物・ウイルス・免疫学、臨床栄養学、形態機能学Ⅰ・Ⅱ、病態生理学、診断治療学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ・Ⅴ・Ⅵ、リハビリテーション論、公衆衛生学、社会保障制度論、看護学概論、援助的人間関係論、看護過程論、基礎看護学技術論Ⅰ・Ⅱ、看護診断技術論(フィジカルアセスメント)、成人看護学概論、成人看護学技術論Ⅰ・Ⅱ、老年看護学概論、老年看護学技術論Ⅰ・Ⅱ、基礎看護学実習Ⅰ、医療安全学、スタートアップ演習、口腔保健論である。関連科目の内容を十分復習した上で実習に臨むこと。

科目概要

医療機関で療養生活を送る患者を受け持ち、基本的な欲求に基づく日常生活援助を中心に看護過程を用いて看護を実践する。看護実践にあたっては、健康問題により日常生活に支障をきたしている対象の情報を整理、分析および統合する力を養い、対象の看護上のニーズを明らかにする。また、対象に必要な看護援助を計画、実施、評価、修正する一連のプロセスを通して、科学的看護の思考過程について学習する。看護の対象とその家族との関係および看護の必要性や倫理性についての理解を深め、看護チームの一員としての責任を自覚し、主体的に看護を実践する力を養う。

学習成果

<GIO>
1. 健康上に問題がある対象(患者)との人間関係を形成しながら全人的な理解を深め、相手の尊厳を尊重した関りができる。
2. 看護過程を用いて患者の健康状態を把握し、患者の健康を最大限に回復・維持・促進するために必要な看護の実践を学ぶ。
3. 看護実践のリフレクションを通して、自身の看護実践能力を客観視し強みを記述できる。

<SBOs>
1. 患者を全人的に理解し、患者の健康状態を把握、分析することにより、健康と生活に関わる問題を明らかにし,患者の健康を最大限に回復・維持・促進するために必要な看護を考えられる。
 1) コミュニケーション技法を用いて患者と積極的に関わることができる。
 2) 患者の日々の状態を既習の方法を用いて情報収集できる。
 3) 所定の看護アセスメントの枠組みを用いて情報を分類し、事実をもとに分析(解釈・判断,推理,推論)ができる。
  (1) 患者の病理的状態を言語化できる。
  (2) 患者の常在条件を言語化できる。
  (3) 患者の14の基本的欲求を言語化できる。
 4) 総合の結果、患者の全体像を表現できる。
 5) アセスメントの結果から看護上の問題を記述し、優先順位を考えることができる。
 6) 到達可能な目標設定ができる。
 7) 設定した目標を達成するための具体的な計画が立案できる。
 8) 実施したことにより,設定した目標の達成状況を評価できる。
2. 患者にとって必要な援助を実施・評価できる。
 1) 患者の問題を解決するための援助について、目的・必要性を記述できる。
 2) 必要な援助方法を選択し具体的に記述できる。
 3) 援助過程において安全・安楽を考え,実施できる。
 4) 援助過程を通して患者の状態・反応を捉えることができる。
 5) 実施した援助について患者の反応を捉え客観的に評価できる。
3. 看護を学ぶ学生として、責任ある態度で行動できる。
 1) カンファレンスの意義を理解し、主体的、積極的に取り組むことができる。
 2) 対象(患者)に対する態度や、身だしなみ、時間管理などのセルフマネジメントを意識し、倫理的に適切な行動がとれる。
 3) 医療チーム、看護チーム、学生チームの一員として必要な報告連絡相談ができる。
4. 実習での学びを看護の視点で振りかえり記述できる。

授業計画

実習内容は実習要項に記述している。

総時間数 90時間
準備学習の内容/必要な時間 1. 基礎看護学実習Ⅰ後の自己課題をもとに、本実習目標に準じて、自己の課題を明確にし、規定書式に文章化する。(60分以上)
2. 基礎看護学で学習した看護学概論、援助的人間関係論、看護過程、基礎看護技術Ⅰ(日常生活行動の援助技術)、基礎看護技術Ⅱ(診断治療にともなう技術)、看護診断技術フィジカルアセスメントを復習してシミュレーションし、繰り返しイメージトレーニングをすること。(60分以上)
3. 特にバイタルサインの測定、車椅子移動介助や、清潔の援助など日常生活に関する援助技術については繰り返し練習しておくこと。(60分以上)
4. 受け持ち患者を理解するために、既習の形態機能学、関連が予測される診断治療学、臨床薬理学の復習をしておくこと。(60分以上)
評価方法 実習目標の達成状況(75%)、事前課題レポート(5%)、課題レポート(10%)、カンファレンス参加度(5%)、実習態度(5%)で評価する。
実習評価項目と評価基準は、実習要項に記載している。
試験・課題に対するフィードバックの方法 1. 学生は実習終了後の個別面談時までに自己評価をする。教員との面談で教員は学生と共に目標ごとに自己評価につながる事実確認をし、必要なフィードバックを受ける。
2. 合否発表に併せ、記録物返却時に実習目標達成状況・課題について知識技術態度面から解説する。
テキスト 授業資料は、必要時配布する。