科目分類 | 学部・学科 | 入学年度 | ||
---|---|---|---|---|
地域・在宅看護論 | 看護学科 | 令和5年度生 | ||
科目コード | 科目名 | 単位 | 開講時期 | 担当者 |
F-126 | 地域・在宅看護概論 | 2単位 | 2年次 前期 | 正保里恵子、高川真路美 |
科目分類 | 地域・在宅看護論 |
---|---|
学部・学科 | 看護学科 |
入学年度 | 令和5年度生 |
科目コード | 単位 | 開講時期 |
---|---|---|
F-126 | 2単位 | 2年次前期 |
担当者 | 正保里恵子、高川真路美 |
---|
ディプロマ・ポリシーとの関連性やカリキュラム上の位置付け
この科目は、看護学科のディプロマポリシーのうち、
1. 保健医療介護福祉組織のチーム活動に必要なコミュニケーション能力を身につけている。
2. 豊かな感性を持ち人間の生命と尊厳を守り、知識・技術・態度を統合して看護を実践できる。
3. 科学的根拠に基づき臨床推論し、看護の対象に合わせて創意工夫・応用できる。
4. 看護の使命と倫理観に基づき看護専門職として自己研鑽を継続できる。
5. 保健医療介護福祉の課題に取り組む地域の人々と連携・協働し、地元創成に貢献する能力を身につけている。
6. 国や民族・性別の枠を超えて多様な文化や価値観を受け入れ、国際的な健康課題を理解することができる。
関連している。地域在宅看護論実習の基礎となる科目である。関連する科目は、基礎科目では科学的思考の基盤の全科目、人間と生活・社会の理解全科目、専門基礎科目では人体の構造と機能の全科目、疾病の成り立ちと回復の促進の全科目、健康支援と社会保障制度の全科目、専門科目では基礎看護学の全科目、成人看護学概論、老年看護学概論、小児看護学概論、母性看護学概論である。これらの科目の授業進度を確認しながら、予習復習を継続して関連事項の疑問や不明な点を調べて授業に臨むこと。
科目概要
本科目では、地域における人々の暮らしと健康を支える地域・在宅看護の役割と機能、地域包括ケアシステムの意義や構造について学修する。地域・在宅看護を必要とする背景や歴史的変遷を理解し、あらゆる健康レベルの人々が、住み慣れた地域でその人らしく暮らすために必要な社会資源や法制度について学ぶ。また、地域包括ケアシステムにおける看護の役割と保健医療福祉活動の実際、多職種との連携・協働の重要性について理解し、地域で暮らす人々とその家族の健康と生活を支援する在宅看護活動の仕組みや在宅看護における倫理と権利擁護について学修する。
学習成果
<GIO>
地域で暮らす人々の生活と健康を支える地域・在宅看護の基盤となる考え方を理解し、これからの地域・在宅看護が果たす役割や機能について考えることができる。
<SBOs>
1. 地域・在宅看護の基盤となる基本理念とその概要を説明できる。
2. 地域・在宅看護の基本となる倫理について説明できる。
3. 地域アセスメントの必要性と方法について理解できる。
4. 地域包括ケアシステムについての概要と看護職の役割を説明できる。
5. 地域包括ケアシステムを構成するネットワークと多職種連携の意味を理解できる。
6. 社会資源についての概要を説明できる。
7. 在宅療養者の特徴を理解し、在宅療養における必要な支援について説明できる。
8. 訪問看護の目的と制度、法的責任および訪問看護師の役割を説明できる。
9. 地域・在宅看護における看護職の役割を理解し、地域・在宅看護の今後の展望について自己の考えを説明できる。
授業計画
1 地域・在宅看護の概念1
(1) 地域と生活 (2) 地域・在宅看護の背景 (3) 地域・在宅看護の基盤
2 地域・在宅看護の概念2
(4) 地域療養者を支える在宅看護の役割と機能
(5) 地域・在宅看護を展開するための基本理念
(6) 地域・在宅看護における倫理
3 地域包括ケアシステムと多様な生活の場における看護1
(1) 地域アセスメント
4 地域包括ケアシステムと多様な生活の場における看護2
(2) 地域包括ケアシステムとは
(3) 地域包括ケアシステムにおける自助・互助・共助・公助
(4) 療養の場の移行に伴う看護
5 地域包括ケアシステムと多様な生活の場における看護3
(5) 地域包括ケアシステムにおける多職種連携
演習:地域における複合的な連携と看護職の役割(グループ討議)
6 地域包括ケアシステムと多様な生活の場における看護3
(5) 地域包括ケアシステムにおける多職種連携
演習:地域における複合的な連携と看護職の役割(グループ討議)
7 地域療養を支える制度1
(1) 社会資源の活用 (2) 医療保険制度 (3) 後期高齢者医療制度
(4) 介護保険制度 (5) 生活保護制度
8 地域療養を支える制度2
(6) 障害者に関連する法律 (7) 難病法 (8) 子供の在宅療養を支える制度と社会資源 (9) 在宅療養者の権利を擁護する制度と社会資源
(10) 高齢者施策
9 在宅療養者と家族の支援
(1) 在宅看護とは (2) 在宅看護の歴史 (3) 地域・在宅療養の対象者
(4) 在宅看護の対象者と在宅療養の成立要件 (5) 在宅療養の場における家族のとらえ方 (6) 在宅療養者の家族の支援
10 在宅療養者と家族の支援
(1) 在宅看護とは (2) 在宅看護の歴史 (3) 地域・在宅療養の対象者
(4) 在宅看護の対象者と在宅療養の成立要件 (5) 在宅療養の場における家族のとらえ方 (6) 在宅療養者の家族の支援
11 在宅看護におけるケースマネジメント/ケアマネジメント
12 在宅療養を支える訪問看護
(1)訪問看護の特徴 (2)訪問看護ステーション (3)訪問看護サービスの展開
(4)訪問看護の記録
演習:事例を用いたグループワーク
13 在宅療養を支える訪問看護
(1)訪問看護の特徴 (2)訪問看護ステーション (3)訪問看護サービスの展開
(4)訪問看護の記録
演習:事例を用いたグループワーク
14 在宅療養を支える訪問看護
(1)訪問看護の特徴 (2)訪問看護ステーション (3)訪問看護サービスの展開
(4)訪問看護の記録
演習:事例を用いたグループワーク
15 地域・在宅看護の展望
「私が考えるこれからの地域・在宅看護とは」をテーマとしたレポート課題
総時間数 | 30時間(講義30時間) |
---|---|
準備学習の内容/必要な時間 | 1. 授業前に、テキストの該当箇所を必ず読んでおくこと。(30分×15回=450分) 2. 講義および演習時に学習した内容を振り返り、テキストや参考文献などを用いて学びの整理し、理解を深めること。(60分×15回=900分) |
評価方法 | 筆記試験70%、課題レポートおよび演習30%で評価する。 レポート課題は「私が考えるこれからの地域・在宅看護とは」、A4 3000文字以内で引用・参考文献を必ずつけること。提出期限は授業時に提示する。 レポートの評価の視点は、自己の考えおよび内容が整理されていること、文字数、誤字・脱字、引用・参考文献の記載があること。 |
試験・課題に対するフィードバックの方法 | 試験の合否発表に併せ、科目全体としての到達状況の評価や平均点等について周知する。 |
テキスト | ナーシング・グラフィカ 地域・在宅看護論1 地域療養を支えるケア. 臺有佳他, メディカ出版 「家に帰りたい」「家で最期まで」をかなえる 看護の意味を探して. 藤田愛, 医学書院 その他、講義中に適宜提示する |
その他 | 本科目は実務経験のある教員による授業科目に該当します。 |