哲学

科目分類 学部・学科 入学年度
科学的思考の基盤 看護学科 令和5年度生
科目コード 科目名 単位 開講時期 担当者
A-601 哲学 2単位 1年次 前期 中野誠二、山川京子
科目分類 科学的思考の基盤
学部・学科 看護学科
入学年度 令和5年度生
科目コード 単位 開講時期
A-601 2単位 1年次前期
担当者 中野誠二、山川京子

ディプロマ・ポリシーとの関連性やカリキュラム上の位置付け

この科目は、看護学科のディプロマ・ポリシーのうち「2.豊かな感性を持ち人間の生命と尊厳を守り、知識・技術・態度を統合して看護を実践できる。」「4. 看護の使命と倫理観に基づき看護専門職として自己研鑽を継続できる。」に関連しており、関連する科目は、基礎分野の思考と表現、倫理学、専門分野の看護学各領域の概論である。これらの科目の授業進度を確認しながら、予習復習を継続して関連事項の疑問や不明な点を調べて授業に臨むこと。

科目概要

近代哲学の成立から心身二元論と心身一元論の違いを学び、「人間とは」「いのちとは」「生きるとは」の問いの中に自分自身を置くことで、自ら考えること、考えを深めていくことの過程を学ぶ。また、現代医学も含む科学技術を育んできた西洋の知の伝統を振り返り、その根本特徴を理解するとともに、東洋的なものの見方や考え方と比較し考察する過程を学ぶ。さらに、現代看護へつながるナイチンゲール思想に触れ、看護に求められている役割を深く考える態度を養う。ナイチンゲール思想から、学生自身が実践する看護をひも解いて考える力を養う。
(中野誠二/7回)
近代哲学を代表するデカルトの心身二元論の概観、東洋哲学のひとつである仏教哲学の考えから日本人の生き方や考え方を考察する等の講義を担当する。
(山川京子/8回)
現代看護につながるナイチンゲールの思想から看護を考察する講義を担当する。

学習成果

<GIO>
1. アリストテレスが捉えていた学問の概念から近代哲学を代表するデカルトの心身二元論を概観し、心身一元論が見直される社会の変遷を考える。
2. 東洋哲学の一つである仏教哲学が日本にもたらされた経緯を踏まえ、日本人の生き方にどのように関わったのか概観し、自身の生き方にどのように関わっているのか考究することができる。
<SBOs>
1. ギリシャ哲学とアリストテレスを紐解く。
2. デカルトの心身二元論を問う。
3. 近代科学のパラダイム転換が起こった歴史的背景から現象学を紐解く。
4. 東洋哲学と仏教哲学 から日本人の考え方を見つめる
5. ナイチンゲールの看護思想を紐解く。

授業計画

1-1. アリストテレスに代表されるギリシャ哲学と知識に関する思想を概観する。
1-2. アリストテレスが考えていたソフィア、フロネーシス、テクネ―の捉えが現代社会にどのようにつながっているのか考察する。
2-1. アリストテレスが考えていたソフィア、フロネーシス、テクネ―の捉えが現代看護にどのようにつながっているのか考察する。
2-2. デカルトの心身二元論と現代看護学のつながりを考察する
3-1. 近代科学のパラダイム転換が起こった歴史的背景から現象学について考察する。
3-2. 現象学が現代看護学に及ぼした影響を考察する
4 東洋哲学と仏教哲学 から日本人の考え方を見つめる①
5 東洋哲学と仏教哲学 から日本人の考え方を見つめる②
6 東洋哲学と仏教哲学 から日本人の考え方を見つめる③
7 東洋哲学と仏教哲学 から日本人の考え方を見つめる④
8 ナイチンゲールの看護思想を問う①
9 ナイチンゲールの看護思想を問う②
10 ナイチンゲールの看護思想を問う③
11 ナイチンゲールの看護思想を問う④
12 ナイチンゲールの看護思想を問う⑤
13 ナイチンゲールの看護思想を問う⑥
14 ナイチンゲールの看護思想を問う⑦
15 ナイチンゲールの看護思想を問う⑧

総時間数 30時間(講義30時間)
準備学習の内容/必要な時間 1.  テキスト・配布資料をよく読み(予習:30分以上)、何が問題となっているか、つねに考えること(復習:30分以上)。
2. その時代背景を捉え、社会の動向を踏まえた自身の解釈を記述して提出する(60分以上)
3. その時代背景と社会背景から人々の暮らしを想像し記述して提出する(60分以上)
4. ナイチンゲールの著書を読み自身の解釈を記述して提出する。(60分以上)
評価方法 1. 最終講義で作成するファイナルレポート80点。これは最後の授業で深めたもの。原稿用紙1200字で書くこと
2. メッセージ(授業に対する応答。原稿用紙に400字で書くこと)20点。毎回の講義終了後に提出する。
試験・課題に対するフィードバックの方法 合否発表に合わせて、解説する。
テキスト 看護覚え書 ―看護であること 看護でないこと 改訳第7版. F. ナイチンゲール, 現代社
授業資料は、毎回配布する。
参考文献 授業内で紹介する