医療安全学

科目分類 学部・学科 入学年度
看護の統合と実践 看護学科 令和5年度生
科目コード 科目名 単位 開講時期 担当者
F-146 医療安全学 1単位 2年次 前期 山川京子
科目分類 看護の統合と実践
学部・学科 看護学科
入学年度 令和5年度生
科目コード 単位 開講時期
F-146 1単位 2年次前期
担当者 山川京子

ディプロマ・ポリシーとの関連性やカリキュラム上の位置付け

この科目は、看護学科のディプロマポリシーのうち、
1. 保健医療介護福祉組織のチーム活動に必要なコミュニケーション能力を身につけている。
2. 豊かな感性を持ち人間の生命と尊厳を守り、知識・技術・態度を統合して看護を実践できる。
3. 科学的根拠に基づき臨床推論し、看護の対象に合わせて創意工夫・応用ができる。
4. 看護の使命と倫理観に基づき看護専門職として自己研鑽を継続できる。
5. 保健医療介護福祉の課題に取り組む地域の人々と連携・協働し、地元創成に貢献する能力を身につけている。
に関連している。関連する科目は、基礎分野では倫理学、専門基礎分野では臨床薬理学、専門分野では援助的人間関係論、看護管理学、臨地実習全科目である。これらの科目の授業進度を確認しながら、予習復習を継続して関連事項の疑問や不明な点を調べて授業に臨むこと。

科目概要

本科目では、医療現場におけるリスクマネジメント・安全文化の形成・医療事故の現状と課題・感染防止対策・有害事象の予防など多岐にわたる医療安全に関する基礎的知識と倫理性について学修し、安全な医療を提供するための組織としての取り組みおよび看護における安全対策について理解する。医療現場で発生しやすい事故とその発生のメカニズムを学び、医療安全を確保するための基本的な考え方と現場で行うべき安全行動の実際および保健医療福祉チームの一員として医療安全文化を醸成する重要性について理解する。

学習成果

<GIO>
1. 日本の医療において、安全確保が重要な課題となった歴史や医療現場で発生しやすい事故および防止対策を学び、医療安全確保の重要性を理解する。
2. 医療現場で発生しやすい事故とそのメカニズムを学び、医療安全を確保するための基礎的知識や安全行動の実際について理解する。
3. 実際に発生した事故事例を通して、チーム活動による安全文化の醸成の重要性を学び、組織の一員としての役割について理解する。

<SBOs>
1. 医療安全を学び意味とその重要性について説明できる。
2. 看護師の法的規定について説明できる。
3. 国の医療安全対策に関する考え方を説明できる。
4. ヒューマンエラーの原因とその防止策について説明できる。
5. インシデント報告の意味と必要性を説明できる。
6. チーム医療における医療安全を推進する看護の役割について説明できる。
7. 実習中の事故に関する法的責任および予防するための方法について説明できる。
8. 感染の危険を伴う病原体への曝露とその予防策について説明できる。
9. 感染予防の重要性を理解し、標準予防策を実施できる。

授業計画

1 医療安全と看護の理念 (1)医療安全の意味と重要性 (2)看護職の法的規定と医療安全
  医療安全への取り組みと医療の質の評価
2 事故発生のメカニズムとリスクマネジメント
3 看護場面における医療事故と安全対策1
   看護業務と事故発生要因:誤薬と与薬事故、患者誤認、針刺し、転倒転落、異物遺残、皮膚障害
4 看護場面における医療事故と安全対策1
   看護業務と事故発生要因:誤薬と与薬事故、患者誤認、針刺し、転倒転落、異物遺残、皮膚障害
5 看護場面における医療事故と安全対策2 臨地実習における医療安全
6 看護場面における医療事故と安全対策3 医療事故事例に基づき、医療安全の重要性についてグループワーク
7 医療現場における感染防止対策1 ゲストスピーカー(感染症看護専門看護師)による講演
8 医療現場における感染防止対策2 CDCガイドラインに準じた個人防護具の着用

総時間数 15時間(講義15時間)
準備学習の内容/必要な時間 1. 授業前に関連のある部分のテキストや資料を読み、予習しておくこと。(300分)
2. 授業で学んだ内容について、テキストや配布資料を見直して復習すること。(300分)
3. 新聞やニュースなどで報道される医療事故等について日頃から興味・関心を持ち見聞すること。(120分)
評価方法 記試験100%で評価する。
試験・課題に対するフィードバックの方法 合否発表の提示に併せ、科目全体としての到達状況の評価や平均点を周知する。
テキスト ナーシンググラフィカ 看護の統合と実践2 医療安全. 松下由美子他, メディカ出版
その他、講義中に適宜提示する。