保健医療福祉連携論

科目分類 学部・学科 入学年度
健康支援と社会保障制度 看護学科 令和5年度生
科目コード 科目名 単位 開講時期 担当者
F-119 保健医療福祉連携論 2単位 2年次 前期 正保里恵子、佐藤英晶
科目分類 健康支援と社会保障制度
学部・学科 看護学科
入学年度 令和5年度生
科目コード 単位 開講時期
F-119 2単位 2年次前期
担当者 正保里恵子、佐藤英晶

ディプロマ・ポリシーとの関連性やカリキュラム上の位置付け

この科目は、看護学科のディプロマポリシーのうち、
2. 豊かな感性を持ち人間の生命と尊厳を守り、知識・技術・態度を統合して看護を実践できる。
4. 看護の使命と倫理観に基づき看護専門職として自己研鑽を継続できる。
5. 保健医療介護福祉の課題に取り組む地域の人々と連携・協働し、地元創成に貢献する能力を身につけている。
に関連している。関連する科目は、基礎科目の倫理学、憲法、専門基礎分野の公衆衛生学、社会福祉学、保健医療福祉連携論、専門分野の各領域の看護学概論、臨地実習の全科目である。これらの科目の授業進度を確認しながら、予習復習を継続して関連事項の疑問や不明な点を調べて授業に臨むこと。

科目概要

本科目では、看護職が保健医療福祉活動を実践する際に必要となる多職種との連携について、保健医療福祉の動向を踏まえて連携の意義や看護の役割について学修する。医療・介護ニーズの増大に伴い、地域完結型医療の推進や地域包括ケアシステムの構築が求められる中で、保健医療福祉の連携が必要な背景と多職種協働の意義について理解する。また、多職種の役割と連携方法について学び、人々のいのちと暮らしを守るための保健医療福祉をつなぐ看護の役割について理解を深める。

学習成果

<GIO>
1. 医療に対する社会的ニーズを理解し、保健医療福祉の連携が必要な背景と多職種協働の意義について学ぶ。
2. 看護の専門性を活かし、保健医療福祉チームの一員として積極的に医療に参画できるよう、多職種連携に必要な基礎知識を修得する。

<SBOs>
1. 社会福祉の歴史的背景から現代の医療における変化について説明できる。
2. 医療提供システムの変化を理解し、地域連携時代の課題について説明できる。
3. 医療ソーシャルワーカーの機能と役割について説明できる。
4. 医療・看護・福祉がどのように連携しているのか、自分の考えを述べることができる。
5. インタープロフェッショナルワークの考え方および意義について説明できる。
6. ヘルスケア現場の専門職について理解し、チーム医療における看護の役割を説明できる。
7. 多職種連携で重要とされることおよび留意点について説明できる。

授業計画

1 連携の重要性1
  戦後医療を取り巻く変化と社会福祉との関係
2 連携の重要性2
  医療提供システムの変化と新たな連携の課題
3 社会福祉実践と医療・看護との連携1
  医療ソーシャルワーカーとは
4 社会福祉実践と医療・看護との連携2
  医療・看護・福祉の実際:事例を用いてグループワーク
5 社会福祉実践と医療・看護との連携3
  医療・看護・福祉の実際:事例を用いてグループワーク
6 多職種連携とは
  専門職種間の連携・協働:インタープロフェッショナルワーク(IPW)
7 チーム医療の推進
  (1)チーム医療の基本的な考え方 (2)看護の役割の拡大
8 ヘルスケア現場で働く専門職:
  保健師・助産師・看護師・医師・薬剤師・理学療法士・リハビリテーション関係職種・管理栄養士・臨床工学技士・臨床検査技師・事務職員(医療クラーク等)・社会福祉士・介護福祉士・介護支援専門員等
9 医療機関における多職種連携
10 地域包括ケアシステムにおける多職種連携
11 多職種連携の実際1:事例紹介
12 多職種連携の実際2:グループワーク
13 多職種連携の実際3:グループワーク
14 多職種連携の実際4:グループ発表
15 多職種連携の実際5:グループ発表・まとめ

総時間数 30時間(講義30時間)
準備学習の内容/必要な時間 1. 授業前に、テキストの該当箇所を必ず読んでおくこと。(30分以上)
2. 講義および演習時に学習した内容を振り返り、テキストや参考文献などを用いて学びの整理し、理解を深めること。(30分以上)
3. 講義やグループワークで学習した内容については、重要なところをノートに整理しておく。(30分以上)
4. グループワークに参加するにあたっては、必ず個人ワークをしたうえで参加すること。
評価方法 筆記試験70%、課題レポート30%で評価する。
課題レポートテーマ:「チーム医療における看護の役割とは(グループワークからの気づき)」
A4用紙2枚以内、2500文字程度、テーマに沿った自己の考え、一般的知識、論理性、文字や体裁で評価する。
試験・課題に対するフィードバックの方法 試験の合否発表に併せ、科目全体としての到達状況の評価や平均点等について周知する。
授業中の疑問点については、次回授業で解説し、全体に周知する。
テキスト 授業資料は、毎回配布する。
系統看護学講座 専門基礎分野 健康支援と社会保障制度3 社会保障・社会福祉. 福田素生他, 医学書院
チーム医療の推進について(チーム医療の推進に関する検討会 報告書). 厚生労働省
その他、講義中に適宜提示する。