研究方法論

科目分類 学部・学科 入学年度
看護の統合と実践 看護学科 令和5年度生
科目コード 科目名 単位 開講時期 担当者
F-148 研究方法論 1単位 3年次 通年 専任
科目分類 看護の統合と実践
学部・学科 看護学科
入学年度 令和5年度生
科目コード 単位 開講時期
F-148 1単位 3年次通年
担当者 専任

ディプロマ・ポリシーとの関連性やカリキュラム上の位置付け

この科目は、看護学科のディプロマポリシーのうち、
1. 保健医療介護福祉組織のチーム活動に必要なコミュニケーション能力を身につけている。
2. 豊かな感性を持ち人間の生命と尊厳を守り、知識・技術・態度を統合して看護を実践できる。
3. 科学的根拠に基づき臨床推論し、看護の対象に合わせて創意工夫・応用できる。
4. 看護の使命と倫理観に基づき看護専門職として自己研鑽を継続できる。
5. 保健医療介護福祉の課題に取り組む地域の人々と連携・協働し、地元創成に貢献する能力を身につけている。
6. 国や民族・性別の枠を超えて多様な文化や価値観を受け入れ、国際的な健康課題を理解することができる。
に関連している。本科目は、看護事象の事実を可能な限り正確に観察して詳細に記述できることが基本となる。関連する科目は、情報科学、倫理、各専門基礎科目、専門科目の各看護学概論・各援助論・各実習である。

科目概要

本科目では、将来的な看護研究活動の基盤をつくるために、演習を通して研究の基礎的知識と研究のプロセス、研究倫理及び具体的な配慮について学修する。これまで明らかにされている研究成果や具体的な研究例から、看護における様々な事象に対する疑問や関心を深め、研究に重要な科学的かつ論理的な思考方法や研究者の倫理について理解する。文献レビューを通して看護学を探求する能力を養い、看護実践の場における研究活動を自立して行うための知識的基盤を修得する。

学習成果

<GIO>
1. これまで学んだ知識や実践経験から、各自が関心のある看護事象の先行研究を調べて研究課題を見出すことができる。
2. 研究方法の概要を理解して文研研究に取り組むことができる。
3. 研究課題を明らかにするための研究過程をとおして、論理的思考を繰り返し鍛錬できる。
4. 関心のある看護事象の文献をレビューして、文献レビュー論文を記述できる。

<SBOs>
1. 研究方法の概要を理解できる。
2. 研究計画書に研究の動機目的を記述して、文献検索・文献検討を適切に行うことができる。
3. 研究計画書にデータ収集および活用に際して倫理的配慮を行うことができる。
4. 研究計画書に研究方法を適切に記述できる。
5. 文献レビューの結果・考察・結論を記述できる。
6. 研究論文の内容を要約し、理解できる文章で抄録を記述できる。
7. 研究論文と抄録を提出できる。
8. 研究論文の作成に対して積極的・自主的・誠実に取り組むことができる。

授業計画

1  1. 研究方法の概要を理解できる
   1) 看護研究とは
   2) 看護における研究の意味
   3) テーマの見つけ方
   4) 研究プロセス
   5) 研究目的と研究デザイン
2  1. 研究計画の立て方
   1) 研究テーマ
   2) 研究の背景と動機
   3) 研究目的と意義
   4) 研究方法
3  1. 研究と倫理
   研究における対象者の権利擁護と倫理的配慮
    2. 文献検討の方法と検索方法
   1) 文献とは何か
   2) 文献検討の意義
   3) 文献の活用方法
   4) 文献の読み方
4 様々な研究デザイン-文献研究
   1. 文献研究の概要を理解できる。  
   2. 文献研究の方法とプロセスを理解できる。
5  1. 各担当の指導教員と研究の進め方について確認し合い、日程調整をする。
   2. 既修の看護研究のプロセスのアウトカムを再確認して行動調整をする。
   3. これまでの学習や経験をもとに自ら興味のあるテーマを1つ選定する。
6~15
   1. テーマに必要な文献検討を行う。
   2. 研究計画書の作成
   1) 研究の動機を明確に記述する。
   2) 研究の目的を明確に記述する。
   3) 文献検索・文献検討を適切に行う。
   4) データの収集および活用に際して倫理的配慮を行う。
     倫理審査が必要な研究は倫理審査を受ける。
     倫理審査受付期間は2025年4月~9月上旬
   5) 研究方法を適切に記述する。
   3. 研究テーマの文献レビューし、結果・考察・結論を記述して研究論文を作成する。
   4. 研究論文の提出
     提出期限:2026年1月上旬を予定
     提 出 先 : 学務課



総時間数 15時間(講義15時間)
準備学習の内容/必要な時間 1.指導教員から指定された課題、または研究計画の作成に必要な課題について積極的に取り組み、指導教員に提出して助言をもらう(450分)。
2.文献研究のプロセスで学んだ内容をもとに、自主的に事実確認行動や先行研究の探索行動から得られた事実の詳細な記述を繰り返し実施する(225分)。
評価方法 研究計画書 (SBOs;1-5) 70%、抄録 (SBOs;6) 10%、演習に対する姿勢・態度(SBOs;7) 20%で評価する。
試験・課題に対するフィードバックの方法 各担当教員が研究論文内容について評価を解説する。
テキスト 黒田裕子「黒田裕子の看護研究 Step by step 第5版」医学書院
参考文献 資料は、授業で適宜紹介する。