科目分類 | 学部・学科 | 入学年度 | ||
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看護の統合と実践 | 看護学科 | 令和5年度生 | ||
科目コード | 科目名 | 単位 | 開講時期 | 担当者 |
F-144 | 看護管理学 | 1単位 | 3年次 前期 | 山川京子 |
科目分類 | 看護の統合と実践 |
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学部・学科 | 看護学科 |
入学年度 | 令和5年度生 |
科目コード | 単位 | 開講時期 |
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F-144 | 1単位 | 3年次前期 |
担当者 | 山川京子 |
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ディプロマ・ポリシーとの関連性やカリキュラム上の位置付け
この科目は、看護学科のディプロマポリシーのうち、
1. 保健医療介護福祉組織のチーム活動に必要なコミュニケーション能力を身につけている。
2. 豊かな感性を持ち人間の生命と尊厳を守り、知識・技術・態度を統合して看護を実践できる。
3. 科学的根拠に基づき臨床推論し、看護の対象に合わせて創意工夫・応用できる。
4. 看護の使命と倫理観に基づき看護専門職として自己研鑽を継続できる。
5. 保健医療介護福祉の課題に取り組む地域の人々と連携・協働し、地元創成に貢献する能力を身につけている。
6. 国や民族・性別の枠を超えて多様な文化や価値観を受け入れ、国際的な健康課題を理解することができる
に関連している。
総合実習の基礎となる科目であるが、基礎分野では、哲学、倫理学、人間学、憲法は特に看護マネジメントに影響を及ぼす科目である。専門基礎分野では、社会保障制度論、保健医療福祉連携論、及び専門分野のすべての科目が関連している。関連科目の授業進度を確認しながら、看護マネジメントの実践につながる内容を予習復習し関連事項の疑問や不明な点を調べて授業に臨むこと。
科目概要
本科目では、看護サービスの提供に係るマネジメントの基本的な理論や考え方について学修する。看護実践におけるケアマネジメントや倫理性、看護サービスマネジメントなどの組織運営に必要なマネジメント、および看護政策に必要な知識を学び、看護実践の質保証がマネジメントによって左右される重要性について理解する。看護サービスを提供する上で必要な人的資源・物的資源・財的資源を有効利用するためのマネジメントについて理解し、様々な資源の強みを活かすマネジメントの実践について考える力を養う。
学習成果
<GIO>
1. 自身の看護実践マネジメントを行うために活用する知識を習得する。
2. 医療チームのリーダー、メンバーとして責任を果たすための知識を習得する。
3. 看護実践に活用可能な資源を活かすための知識を習得する。
4. 組織における看護の役割を理解し、多職種と連携するための知識を習得する。
<SBOs>
1. 組織とマネジメントについて理解し,説明できる。
2. 看護管理の対象とその実践範囲を理解し説明できる。
3. 看護の質保証に関与している要因を理解し、より良いケアを行うための管理機能を説明できる。
4. これまでの実習をふりかえり、チーム医療の要素である報告連絡相談を実践するための課題を記述できる。
5. 看護管理のスキルを理解し人的資源である看護専門職のキャリア発達をイメージできる。
6. 組織における看護部門の位置づけを理解し、組織運営に果たす役割を説明できる。
7. 看護が関わる社会制度を理解し、保健医療福祉介護と多職種連携の必要性を説明できる。
授業計画
1 組織とマネジメントの基本を理解する
1)組織の基本となる構造を説明できる
2)組織におけるマネジメントの必要性を説明できる
3)看護組織におけるマネジメントのプロセスを理解する
4)看護活動の場の拡大とマネジメントの対象を理解する
2 看護組織におけるマネジメントの対象と範囲を説明できる
1)組織における看護マネジメントの責任と権限を理解できる
2)セルフマネジメントとチームマネジメントの違いを理解できる
3)看護職の仕事とマネジメントの対象となる資源を説明できる
4)看護部門の責任と組織目標のつながりを説明できる
3 看護の質保証に関与する要因を理解しマネジメント機能を説明できる
1)チーム医療に関わる看護サービスの組織化、可視化、評価
2)ケアの変革とエビデンスに基づくケア
3)患者の権利擁護と倫理的実践
4)安全管理
5)情報管理
6)業務管理
4 看護専門職のキャリア発達と生涯学習について理解し、自身のキャリアをイメージできる
1)人的資源とキャリア発達
2)看護専門職の責務と生涯学習
5 看護管理のスキルとリーダーシップ機能を説明できる
1)資源の強みを活かす人間関係を構築する技術
2)資源の強みを活かすリーダーシップ機能
6 課題:事例検討
これまで実践した看護経験と授業で学んだ知識をふまえて、提示された事例に必要な看護管理プロセスを検討して記述する。検討課題は以下の1)-4)。
1)臨地実習指導者との報告連絡相談
2)受け持ち患者担当看護師との報告連絡相談
3)看護チームの一員としての医療倫理の実践
4)看護学生とチーム医療
7 課題:事例検討
これまで実践した看護経験と授業で学んだ知識をふまえて、提示された事例に必要な看護管理プロセスを検討して記述する。検討課題は以下の1)-4)。
1)社会の変遷と健康政策・医療政策・介護政策
2)保健医療福祉介護チームと多職種連携
3)看護専門職の責務と多職種支援
4)看護専門職と地域住民との連携
8 課題:事例検討
これまで実践した看護経験と授業で学んだ知識をふまえて、提示された事例に必要な看護管理プロセスを検討して記述する。検討課題は以下の1)-4)。
1)社会の変遷と健康政策・医療政策・介護政策
2)保健医療福祉介護チームと多職種連携
3)看護専門職の責務と多職種支援
4)看護専門職と地域住民との連携
総時間数 | 15時間(講義15時間) |
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準備学習の内容/必要な時間 | 1. シラバスおよび授業進度に合わせてテキストの該当ページを読み、予習復習する。(30分×8回=240分) 2. 自身のこれまでの実習を振り返り、実践した看護管理を言語化して記述する。(30分×8回=240分) 3. 6-8回の検討課題事例は、繰り返し読んで状況設定を理解しておくこと。(240分) |
評価方法 | ・筆記試験80%、レポート20% ・レポートは6~8回目の課題から提出:事例検討の内容を踏まえるため、事前にワーキングノートを配付し、ノートを作成しての提出とする。 |
試験・課題に対するフィードバックの方法 | 試験の合否発表に併せ、科目全体としての到達状況の評価や平均点等について周知する。 レポートに記載された疑問点は提出毎に次回の授業で解説する。 |
テキスト | ナーシング・グラフィカ 看護の統合と実践1 看護管理. 吉田千文他, メディカ出版 |
参考文献 | 1. 西元勝子,杉野元子(2005).固定チームナーシング-責任と継続性のある看護のために-第2版,医学書院 2. P. F. ドラッカー/上田惇生訳(2001).エッセンシャル版 マネジメント 基本と原則,ダイヤモンド社 |