病態生理学

科目分類 学部・学科 入学年度
疾病の成り立ちと回復の促進 看護学科 令和5年度生
科目コード 科目名 単位 開講時期 担当者
F-107 病態生理学 1単位 1年次 後期 大森行雄、関川三男
科目分類 疾病の成り立ちと回復の促進
学部・学科 看護学科
入学年度 令和5年度生
科目コード 単位 開講時期
F-107 1単位 1年次後期
担当者 大森行雄、関川三男

ディプロマ・ポリシーとの関連性やカリキュラム上の位置付け

この科目は、看護学科のディプロマポリシーのうち「2. 豊かな感性を持ち人間の生命と尊厳を守り、知識・技術・態度を統合して看護を実践できる。」「4. 看護の使命と倫理観に基づき看護専門職として自己研鑽を継続できる。」に関連しており、関連する科目は、基礎分野の生物学、専門基礎分野の形態機能学Ⅰ・Ⅱ、微生物・ウィルス・免疫学、臨床薬理学、臨床栄養学、診断治療学Ⅰ~Ⅵ、専門科目の臨地実習を含む全科目である。これらの科目の授業進度を確認しながら、予習復習を継続して関連事項の疑問や不明な点を調べて授業に臨むこと。

科目概要

本科目では、細胞や組織の障害、循環障害、炎症、免疫とアレルギー、代謝異常、先天異常と老化、腫瘍についての概略を学び、疾患により生じる様々な症状が、人体の生体機能や形態の異常としてどのように発生・経過し、治療によりどのように変化するのかを形態的、機能的な視点から学修する。各種臓器の機能が破綻することにより、疾患の症状としての異常が発生するまでの過程について学び、損なわれた生理機能の回復や失われた機能を補填するためにはどのような治療を必要とするのかを理解することで、看護援助を行う際の根拠となる知識を修得する。
(オムニバス方式/15回)
(大森行雄/8回)
病理病態論(人体の正常な機能からの異常と破綻、関連する症状)の講義を担当する。
(関川三男/7回)
病態症候論(各臓器の破綻に伴う症候と疾患の関係について)の講義を担当する。

学習成果

<GIO>
1. 人体に生じる様々な症状や疾病が、正常な人体の構造と機能の異常や破綻によることを理解し、関連付けて考えることができる。
2. 症状や臨床所見、検査結果の異常を、病態生理という観点から統合的に理解し、それぞれの看護の実践に活かすための基礎的な医学知識を修得できる。

<SBOs>
1. 人体の構造と機能において性状から逸脱する症状と徴候のメカニズムについて説明できる。
2. 人体の構造と機能において性状から逸脱する場合の対応や対処の原則について説明できる。
3. 症状の背景にある各臓器の解剖と生理を説明できる。
4. 症状からどの臓器あるいはどのような機能の異常であるかを類推できる。
5. 症状から類推した異常を別の視点から角煮にする診察・検査法を説明できる。
6. 病態生理を明らかにするためのフィジカルアセスメントを説明できる。
7. 代表的な病態の発生機序や経時的変化について説明できる。

授業計画

1 ガイダンス~病理病態論Ⅰ(1) 人間の身体における本来のはたらきとその乱れ
2 病理病態論2~(1) 体液の異常 (2) 血行障害 
3 病理病態論3~炎症と修復 
4 病理病態論4~免疫および免疫疾患
5 病理病態論5~感染
6 病理病態論6~変性・壊死・萎縮・老化
7 病理病態論7~腫瘍と過形成
8 病理病態論8~(1) 先天異常 (2) 代謝異常
9 病態症候論1~呼吸器系に関連する症状と病態生理/循環器系に関連する症状と病態生理
10 病態症候論2~呼吸器系に関連する症状と病態生理
演習:シミュレーターを使用した症候アセスメント
11 病態症候論 3~循環器系に関連する症状と病態生理
演習:シミュレーターを使用した症候アセスメント
12 病態症候論4~体液に関連する症状と病態生理/消化器系に関連する症状と病態生理
13 病態症候論5~消化器系に関連する症状と病態生理
演習:シミュレーターを使用した症候アセスメント
14 病態症候論6~運動器系、神経系に関連する症状と病態生理:運動麻痺、痙攣
15 病態症候論7体温に関連する症状と病態生理:発熱、低体温

総時間数 30時間(演習30時間)
準備学習の内容/必要な時間 1. 授業前に、テキストの該当箇所を熟読しておくこと。(20分×15回=300分)
2. 講義で学習した内容については、重要なところをノートに整理しておくこと。
(20分×15回=300分)
3. 演習前に、講義で学習した内容について復習しておくこと。(75分)
評価方法 定期試験(筆記試験)100%により評価する。
試験・課題に対するフィードバックの方法 定期試験について、合格発表と同時に試験結果を解説する。
テキスト ナーシング・グラフィカ 疾病の成り立ちと回復の促進1 病態生理学. 山内豊明他, メディカ出版
参考文献 授業内で紹介する