科目分類 | 学部・学科 | 入学年度 | ||
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成人看護学 | 看護学科 | 令和5年度生 | ||
科目コード | 科目名 | 単位 | 開講時期 | 担当者 |
F-130 | 成人看護学技術論Ⅰ | 2単位 | 2年次 前期 | 佐藤千秋 |
科目分類 | 成人看護学 |
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学部・学科 | 看護学科 |
入学年度 | 令和5年度生 |
科目コード | 単位 | 開講時期 |
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F-130 | 2単位 | 2年次前期 |
担当者 | 佐藤千秋 |
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ディプロマ・ポリシーとの関連性やカリキュラム上の位置付け
この科目は、看護学科のディプロマポリシーのうち、
1. 保健医療介護福祉組織のチーム活動に必要なコミュニケーション能力を身につけている。
2. 豊かな感性を持ち人間の生命と尊厳を守り、知識・技術・態度を統合して看護を実践できる。
3. 科学的根拠に基づき臨床推論し、看護の対象に合わせて創意工夫・応用ができる。
4. 看護の使命と倫理観に基づき看護専門職として自己研鑽を継続できる。
5. 保健医療介護福祉の課題に取り組む地域の人々と連携・協働し、地元創成に貢献する能力を身につけている。
に関連している。成人看護学実習の基礎となる科目である。関連する科目は、基礎科目では科学的思考の基盤の全科目、人間と生活・社会の理解全科目、専門基礎科目では人体の構造と機能の全科目、疾病の成り立ちと回復の促進の全科目、健康支援と社会保障制度の全科目、専門科目では基礎看護学の全科目、成人看護学概論である。これらの科目の授業進度を確認しながら、予習復習を継続して関連事項の疑問や不明な点を調べて授業に臨むこと。
科目概要
本科目では、成人期の対象およびその家族に対し、急性期看護における生命の危機回避と疾病の回復過程を支える知識と技術について学修する。生命の危機状態にある急性期では、重篤な疾病や事故、手術などによる健康の急激な破綻に伴い、生体の防御反応や修復反応として様々な症状が出現する。急性期にある対象の身体的・心理的・社会的特徴を理解し、代表的な疾患の事例や演習を通して、対象およびその家族に対して、生命の維持・回復に必要な具体的な看護援助の知識と技術および倫理性について学ぶ。また、手術療法を必要とする対象の周手術期における身体侵襲や合併症について理解し、手術後の生活の再構築に向けての看護援助について学修する。
学習成果
<GIO>
成人期にある人が危機的な状態に陥った場合、また成人期にある人が手術を受ける場合に必要な看護についての基礎的な知識と技術を習得する。
<SBOs>
1. 危機的な状態にある対象の特徴とアセスメントの方法について説明できる。
2. 危機的な状況にある対象の救急蘇生法について説明できる。
3. 集中治療室の環境とクリティカルケア看護の定義について説明できる。
4. 手術を受ける患者に必要な術前の看護について説明できる。
5. 手術を受ける患者に必要な手術中の看護について説明できる。
6. 手術を受ける患者に必要な手術直後の看護について説明できる、
7. 成人期の各機能障害を持つ対象の手術療法について説明できる。
8. 手術療法を受ける対象の特徴と看護上の問題について説明できる。
9. 手術療法に伴う合併症と予防的看護について説明できる。
10. 手術療法に伴う機能障害と生活の再構築に向けた看護援助について説明できる。
11. 周手術期患者の事例から看護上の問題を導き出すことができる。
12. 術直後の患者のアセスメントに必要な情報を整理することができる。
13. 術後の患者のアセスメントとその観察について実施することができる。
14. 離床時に起こり得る症状を観察しながら患者の離床を実施することができる。
授業計画
1 ガイダンス
急性期のアセスメントとは
急性期にある人とその家族の看護
2 生命の危機状態にある人の看護
(1) 救命センターと救急看護
(2) 集中治療室とクリティカルケア看護
3 演習1:救急蘇生法
(1)心肺蘇生法 (2)止血法、固定法、異物除去法
4 演習1:救急蘇生法
(1)心肺蘇生法 (2)止血法、固定法、異物除去法
5 手術前の看護
(1)手術前の患者のアセスメントと看護
(2)不安への看護
(3)手術による合併症とその予防のための看護
6 手術室における看護
(1)入室前準備 (2)入室時の準備 (3)麻酔導入時 (4)手術中の看護 (5)手術体位とその影響
7 手術直後の看護
(1)術後の回復促進のための看護
(2)術後合併症の予防と発症時の対応
(3)創傷治癒過程と促進に向けた看護
(4)自己管理に向けた支援
8 循環器の手術を受ける患者の看護1
(1)急性心不全患者の看護
(2)心臓カテーテルによる検査と治療時の看護
9 循環器の手術を受ける患者の看護2
(3)開心術を受ける患者の看護 (4)心臓リハビリテーションと看護 (5)退院後の健康管理上の問題点とその看護
10 呼吸器の手術を受ける患者の看護1
(1)急性呼吸不全患者の看護 (2)胸腔ドレーンの管理と看護
11 呼吸器の手術を受ける患者の看護2
(3)肺切除を行う患者の手術前のアセスメント
(4)肺切除術後の合併症の看護
(5)退院後の健康管理上の問題点とその看護
12 脳神経の手術を受ける患者の看護
(1)脳神経の手術を受ける患者の理解
(2)くも膜下出血の手術とその看護
13 消化器の手術を受ける患者の看護1
(1)消化器の手術を受ける患者の理解
(2)手術前に必要なアセスメント
14 消化器の手術を受ける患者の看護2
(3)胃や腸の切除術を受けた患者の看護
(4)退院後の問題点とその看護
15 女性の生殖機能障害時の看護
(1)女性生殖器の手術を受ける患者の理解
(2)ボディイメージとその看護
(3)退院後の問題点とその看護
16 男性の生殖機能障害時の看護
(1)男性生殖器の手術を受ける患者の看護
(2)セクシャリティとその看護
(3)退院後の問題点とその看護
17 運動器の手術を受ける患者の看護
(1)運動器の手術を受ける患者の理解
(2)骨折とその看護
18 周手術期における病態のとらえ方
(1)身体的特徴 (2)心理・社会的特徴
19 周手術における患者の病態の理解
演習1:紙上事例を用いた事例展開(腹腔鏡下胃全摘患者の看護)
(1)合併症の機序を理解する
(2)術後患者に起こり得る問題点を理解する
(3)グループ学習に基づき周手術期患者の全体像を理解する
(4)問題ごとの関連について整理する
20 周手術における患者の病態の理解
演習1:紙上事例を用いた事例展開(腹腔鏡下胃全摘患者の看護)
(1)合併症の機序を理解する
(2)術後患者に起こり得る問題点を理解する
(3)グループ学習に基づき周手術期患者の全体像を理解する
(4)問題ごとの関連について整理する
21 周手術における患者の病態の理解
演習1:紙上事例を用いた事例展開(腹腔鏡下胃全摘患者の看護)
(1)合併症の機序を理解する
(2)術後患者に起こり得る問題点を理解する
(3)グループ学習に基づき周手術期患者の全体像を理解する
(4)問題ごとの関連について整理する
22 周手術における患者の病態の理解
演習1:紙上事例を用いた事例展開(腹腔鏡下胃全摘患者の看護)
(1)合併症の機序を理解する
(2)術後患者に起こり得る問題点を理解する
(3)グループ学習に基づき周手術期患者の全体像を理解する
(4)問題ごとの関連について整理する
23 事例を基にした患者の全体像の理解
演習2:周術期の患者の看護(術前編)
肺がんによる肺切除を受ける患者の看護
シミュレーション・ベースド・ラーニングによる演習
26 事例を基にした患者の全体像の理解
演習2:周術期の患者の看護(術前編)
肺がんによる肺切除を受ける患者の看護
シミュレーション・ベースド・ラーニングによる演習
26 事例を基にした患者の全体像の理解
演習2:周術期の患者の看護(術前編)
肺がんによる肺切除を受ける患者の看護
シミュレーション・ベースド・ラーニングによる演習
24 事例を基にした患者の全体像の理解
演習2:周術期の患者の看護(術前編)
肺がんによる肺切除を受ける患者の看護
シミュレーション・ベースド・ラーニングによる演習
25 事例を基にした患者の全体像の理解
演習2:周術期の患者の看護(術前編)
肺がんによる肺切除を受ける患者の看護
シミュレーション・ベースド・ラーニングによる演習
26 事例を基にした患者の全体像の理解
演習2:周術期の患者の看護(術後編)
肺がんによる肺切除を受ける患者の看護
シミュレーション・ベースド・ラーニングによる演習
27 事例を基にした患者の全体像の理解
演習2:周術期の患者の看護(術後編)
肺がんによる肺切除を受ける患者の看護
シミュレーション・ベースド・ラーニングによる演習
28 事例を基にした患者の全体像の理解
演習2:周術期の患者の看護(術後編)
肺がんによる肺切除を受ける患者の看護
シミュレーション・ベースド・ラーニングによる演習
29 事例を基にした患者の全体像の理解
演習2:周術期の患者の看護(術後編)
肺がんによる肺切除を受ける患者の看護
シミュレーション・ベースド・ラーニングによる演習
30 演習まとめ
総時間数 | 60時間(演習60時間) |
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準備学習の内容/必要な時間 | 1. 授業前に、テキストの該当箇所を熟読しておくこと。(30分以上) 2. 講義や演習で学習した内容については、重要なところをノートに整理しておくこと。(30分以上) 3. 演習に参加するにあたっては、必ず個人ワークをしたうえで参加すること。(30分以上) |
評価方法 | 筆記試験70%、演習および課題の提出30%で評価する。 |
試験・課題に対するフィードバックの方法 | 試験の合否発表に併せ、科目全体としての到達状況の評価や平均点等について周知する。 |
テキスト | 系統看護学講座 専門分野Ⅱ 成人看護学1 成人看護学総論. 小松浩子他, 医学書院 新体系 看護学全書 経過別成人看護学 周術期看護. 明石惠子・嶌田理佳編, メヂカルフレンド社 エビデンスに基づく疾患別看護ケア関連図 改訂版. 阿部俊子監修, 中央法規出版 その他、講義時に適宜提示する |
その他 | 本科目は実務経験のある教員による授業科目に該当します。 |