家族・ジェンダーと共生社会

科目分類 学部・学科 入学年度
専門教育科目、地域教養ユニット 地域教養学科 令和4年度生
科目コード 科目名 単位 開講時期 担当者
B-124 家族・ジェンダーと共生社会 2単位 2年次 後期 佐々木 しゅり
科目分類 専門教育科目、地域教養ユニット
学部・学科 地域教養学科
入学年度 令和4年度生
科目コード 単位 開講時期
B-124 2単位 2年次後期
担当者 佐々木 しゅり

ディプロマ・ポリシーとの関連性やカリキュラム上の位置付け

当該科目は,地域教養学科ディプロマ・ポリシー「(6)自分自身の理解を深め,多様な考え方を持っている他者とともに生きる力を身につけている」に関連するとともに,学科専門科目「地域教養ユニット」における応用科目として展開するものである。

科目概要

 我が国において1999年に施行された「男女共同参画社会基本法」では「男女共同参画社会の形成」について「男女が,社会の対等な構成員として,自らの意思によって社会のあらゆる分野における活動に参画する機会が確保され,もって男女が均等に政治的,経済的,社会的及び文化的利益を享受することができ,かつ,責任を担うべき社会を形成することをいう」と定義している。本講は,家族・ジェンダー(文化的性差)の観点から,あらゆる人々が「対等な」立場で「自らの意思」によって参画できる共生社会の実現について考察する。

学習成果

(1) 現代社会に残存する性差に基づく社会的不平等と不利益に関して,自らの言葉で説明することができる。
(2) 性差に基づく不平等を乗り越えるうえで,私たちに必要なものについて自らの考えを述べることができる。

授業計画

1.初めに―「ジェンダーについて考える」って、つまりどういうこと?
2.いま、自分が持っている問題意識や、なんとなく感じているモヤモヤを言葉にしてみよう
3.私たちを取り巻くジェンダーバイアスと、私たちの中に潜むジェンダーバイアス
4.性別二元制と異性愛規範を問い直す―インターセックスとSOGI(性的指向・性自認)
5.マジョリティであること、マイノリティであること
6.「家族」とは何か―家族観の変容と家族形態の多様化
7.家族・家庭におけるジェンダーと役割分担を問い直す
8.ワーク・ライフ・バランスの推進に向けて解決すべき諸問題
9.性暴力、セクシュアルハラスメント、SOGIハラスメント
10.「統計」や「基準」からこぼれ落ちる女性たち
11.災害時における男女共同参画
12.リプロダクティブ・ヘルス&ライツ(性と生殖に関する健康と権利)
13.婚姻・家族制度を取り巻く昨今の動向と議論
14.ジェンダーフリーバッシングとバックラッシュ―よくある言説に反論してみよう
15.まとめ・総括

総時間数 30時間(講義30時間)
準備学習の内容/必要な時間 各講義の前に性差に基づく「違い」を感じる身近な事例を記録しておくこと(60分)。また,講義で解説した課題に関して具体的且つ個別の事例を社会事象の中から探求してみることでさらに理解を深めることができると思います(60分)
評価方法 ・到達目標(1)に関するレポート(50%) ・到達目標(2)に関するレポート(50%)
試験・課題に対するフィードバックの方法 全ての提出課題について講義中に解説を行い返却する。
テキスト なし
参考文献 講義中に適宜指示する。
その他 感染症対策等により遠隔授業を行う場合があります。